会員機能を強化 - Ver. 3.1.0 リリース情報
この記事では、2023年09月14日にリリースされた「Ver. 3.1.0」の「会員機能」の新機能・改善点について紹介しています。
今回会員機能が大幅にアップデートされました。これにより会員サイトが作りやすくなりましたので、会員サイトの提案がよりしやすくなったと思います。 会員機能に関係する変更点について具体的にみていきます。
新機能・改善点一覧
- CMS-6446 メールリンク認証機能(パスワードなしでのログイン機能)を追加
- CMS-6431 一般会員と管理者ユーザーでログインURLを分けるように新しいテンプレートを作成 & ログイン機能全体の改修
- CMS-6440 表側のテンプレートで、メールアドレス変更、パスワード変更、2段階認証設定、ユーザー情報変更画面を用意
- CMS-6441 退会機能を追加
- CMS-6478 カテゴリーにシークレットステータスを追加
- CMS-6472 ログイン状態によって表示・非表示をする組み込みJSを追加「js-login-hidden, js-login-show, js-logout-hidden, js-logout-show」
- CMS-6473 管理画面に読者一覧ページを作成 & 読者CSVダウンロード機能を追加
- CMS-6468 読者ログイン時の場合、ページキャッシュを有効にする設定(subscriber_cache)を管理画面でも設定できるように修正
CMS-6446 メール認証ログイン機能(パスワードなしでのログイン機能)を追加
会員だけの機能ではありませんが、ログイン・サインインする方法に新しい方法が増えました。 今まではメールアドレスとパスワードもしくはSNSによるログイン方法がありましたが、これらに加え今回メールアドレスだけでログインできる機能が追加されました。
設定方法
メール認証ログイン機能を有効にするには、管理ページ > コンフィグ > ログイン設定 で行います。
管理者や編集者の管理ログインと、一般ユーザーである読者によるサインインで別々に利用するか設定できるようになっております。 また、メール送信からリンクアクセスまたは、確認コード入力までの有効期限を設定できます。セキュリティのため出来るだけ短い時間を設定ください。
* デフォルトでは、メール認証ログイン機能は管理ログイン・サインインともにオフです。
ログイン・サインインの流れ
1. ログイン画面にアクセス
通常通りログイン画面にアクセスします。通常とは違いメールアドレスだけの入力欄が表示されます
2. 登録されているメールアドレスを入力
ログインするアカウントのメールアドレスを入力して「メールを送信」ボタンを押すと、以下スクリーンショットの画面になります。
3. 届いたメールにあるリンクにアクセスするか、確認コードをログインフォームに入力する
届いたメールの「管理ログイン」ボタンリンクを押すか、確認コードをログインフォームに入力して「認証する」ボタンを押すことで、ログインができます。
メールアドレスだけでの認証になるので、毎回メールが届きログインが少し面倒になりますが、パスワードを覚えておく必要がないため、便利に利用できます。ぜひご利用ください。
管理ログインと一般サインインを分離 & ログイン、会員登録、会員情報更新周りのテンプレートを新しく用意
- CMS-6431 一般会員と管理者ユーザーでログインURLを分けるように新しいテンプレートを作成 & ログイン機能全体の改修
- CMS-6440 表側のテンプレートで、メールアドレス変更、パスワード変更、2段階認証設定、ユーザー情報変更画面を用意
- CMS-6441 退会機能を追加
会員機能周りのテンプレートを大幅に改善・追加いたしました。またセキュリティ向上のため、サイトを管理する人のログインと、会員としてログインするページは別々にするように変更いたしました。
各ページとデフォルトURLの紹介
ページ | 説明 | デフォルトURL |
---|---|---|
管理ログインページ | 管理ユーザーがログインするためのページです | /login/ |
管理ユーザー用パスワード再設定ページ | 管理ユーザーがパスワードを忘れた時、パスワードを再設定するページです | /admin-reset-password/ |
サインインページ | 一般ユーザーがサインインするためのページです | /signin/ |
会員登録ページ | 一般ユーザーが会員登録するためのページです | /signup/ |
一般ユーザー用パスワード再設定ページ | 一般ユーザーがパスワードを忘れた時、パスワードを再設定するページです | /reset-password/ |
プロフィール更新ページ | ログイン後、自身のプロフィールを変更するページです | /mypage/update-profile/ |
メールアドレス変更ページ | ログイン後、自身のメールアドレスを変更するページです | /mypage/update-email/ |
パスワード変更ページ | ログイン後、自身のパスワードを変更するページです | /mypage/update-password/ |
2段階認証設定ページ | ログイン後、2段階認証の設定を行うページです | /mypage/update-tfa/ |
退会ページ | 退会ページです | /mypage/withdrawal/ |
管理ユーザーと一般(会員ユーザー)について
管理ユーザーと一般ユーザーをどのように分けているかについて説明いたします。
デフォルト設定
タイプ | ユーザー権限 |
---|---|
管理ユーザー | 管理者・編集者・投稿者 |
一般ユーザー | 読者 |
デフォルトでは、読者権限のみが一般ユーザーになります。
設定変更
管理画面 > コンフィグ > ログイン設定 の「基本設定」にある「一般サインイン権限」で設定を行います。
- 読者のみ: 読者のみ一般ユーザーとして扱います
- 投稿者以下:読者と投稿者を一般ユーザーとして扱います
これらの区分により、管理ユーザーは一般サインイン画面からログインはできなくなり、一般ユーザーは管理ログイン画面からログインできなくなります。
新しいテンプレート構造
ログイン周り、会員機能回りの新しいテンプレート構造について、管理ユーザー向けのテンプレートと一般会員向けのテンプレートを分けて紹介します。
管理ユーザー向けのテンプレート
themes/system/_member-admin/ 以下が管理ユーザー向けのテンプレートになります。以下テーブルでは、themes/system/_member-admin/ 以下のファイルになります。
パス | 説明 |
---|---|
login.html | 管理ログインするテンプレート |
reset-password.html | 管理ユーザーのパスワード再設定のためのテンプレート |
reset-password-auth.html | 管理ユーザーのパスワード再設定リンク先のテンプレート |
tfa-recovery.html | 管理ユーザーが2段階認証を解除するためのテンプレート |
parts/error.html | 汎用エラーメッセージのパーツ |
parts/header.html | 各フォームのヘッダーパーツ |
parts/sns-message.html | SNS認証に失敗した時のメッセージパーツ |
parts/login/sns.html | SNS認証によるログインパーツ |
会員向けのテンプレート
themes/system/_member/ 以下が管理ユーザー向けのテンプレートになります。以下テーブルでは、themes/system/_member/ 以下のファイルになります。
パス | 説明 |
---|---|
signin.html | 会員サインインするためのテンプレート |
signup.html | 会員登録するためのテンプレート |
reset-password.html | 会員のパスワード再設定するためのテンプレート |
reset-password-auth.html | 会員のパスワード再設定リンク先のテンプレート |
tfa-recovery.html | 会員が2段階認証を解除するためのテンプレート |
update-email.html | ログイン後、メールアドレスを更新するためのテンプレート |
update-password.html | ログイン後、パスワードを更新するためのテンプレート |
update-profile.html | ログイン後、ユーザー情報を更新するためのテンプレート |
update-tfa.html | ログイン後、2段階認証を設定・解除するためのテンプレート |
withdrawal.html | 会員の退会テンプレート |
parts/error.html | 汎用エラーメッセージのパーツ |
parts/field-confirm.html | 会員登録時の確認画面で表示するカスタムフィールドパーツ |
parts/field-input.html | 会員登録時の確認画面で表示するカスタムフィールドパーツ |
parts/header.html | 各フォームのヘッダーパーツ |
parts/sns-message.html | SNS認証に失敗した時のメッセージパーツ |
parts/profile/geo.html | マイページプロファイル変更の位置情報パーツ |
parts/profile/sns.html | マイページプロファイル変更のSNS連携用パーツ |
parts/signin/sns.html | サインインページのSNSログインパーツ |
parts/signup/auth.html | 会員登録時の認証メールのURLにアクセスした時のパーツ |
parts/signup/confirm.html | 会員登録時の確認画面のパーツ |
parts/signup/error.html | 会員登録時のエラー表示パーツ |
parts/signup/input.html | 会員登録時の入力画面パーツ |
parts/signup/input2.html | 会員登録時の入力画面パーツ2 |
parts/signup/result.html | 会員登録時の完了画面パーツ |
parts/signup/sns.html | SNS認証による会員登録パーツ |
以上のテンプレートをカスタマイズして、会員ページを作成ください。テンプレート数は多いですが、すべてテンプレート継承をしているので、カスタマイズはしやすいと思います。
会員登録フォームの入力を複数ページに分ける
会員登録フォームで情報入力が多い場合2ページ以上に入力フォームを分割する方法について解説します。
まずベースとなるテンプレートにブロックとインクルード文を追加します。ページ数に応じて追加する数を変えてください。 デフォルトでは、2ページ目は仕込まれているので、2ページの場合は特に修正は必要ありません。
_member/signup.html
<!-- BEGIN step#2 -->
@include("/_member/parts/signup/input2.html")
<!-- END step#2 --
次に1ページ目となる入力フォームのテンプレートを修正します。
_member/parts/signup/input.html
「内容を確認する」ボタンと次のページ情報のinputを修正します。
修正前
<input type="hidden" name="step" value="confirm" />
<button type="submit" class="..." name="ACMS_POST_Member_Signup_Confirm">内容を確認する</button>
修正後
<input type="hidden" name="step" value="2" />
<button type="submit" class="..." name="ACMS_POST_Form_Chain">次へ</button>
最後に、2ページ目の入力フォームを用意します。デフォルトで2ページ目は用意されています。
_member/signup/input2.html
このテンプレートを見ると「_member/parts/field-input.html」がインクルードされているので「_member/parts/field-input.html」に追加するカスタムフィールドを追加ください。
また、カスタムフィールドを追加した場合、確認画面に追加したカスタムフィールドを表示させるため、「_member/parts/field-confirm.html」も修正ください。
以上で、会員登録フォームの入力を複数ページに分けることが完了しました。
URLを変更する
デフォルトで会員機能の各ページのURLは決まっていますが、変更することもできます。変更は「config.server.php」で行います。
定数 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
LOGIN_SEGMENT | 管理ログインページのパス | login |
ADMIN_RESET_PASSWORD_SEGMENT | 管理ユーザー用パスワード再設定ページのパス | admin-reset-password |
ADMIN_RESET_PASSWORD_AUTH_SEGMENT | 管理ユーザー用パスワード再設定の認証ページのパス | admin-reset-password-auth |
ADMIN_TFA_RECOVERY_SEGMENT | 管理ユーザー用2段階認証解除ページのパス | admin-tfa-recovery |
SIGNIN_SEGMENT | 一般サインインページのパス | signin |
SIGNUP_SEGMENT | 会員登録ページのパス | signup |
RESET_PASSWORD_SEGMENT | 一般ユーザー用パスワード再設定ページのパス | reset-password |
RESET_PASSWORD_AUTH_SEGMENT | 一般ユーザー用パスワード再設定の認証ページのパス | reset-password-auth |
TFA_RECOVERY_SEGMENT | 一般ユーザー用2段階認証解除ページのパス | tfa-recovery |
PROFILE_UPDATE_SEGMENT | 自身のプロフィール変更ページのパス | mypage/update-profile |
PASSWORD_UPDATE_SEGMENT | 自身のパスワード変更ページのパス | mypage/update-password |
EMAIL_UPDATE_SEGMENT | 自身のメールアドレス変更ページのパス | mypage/update-email |
TFA_UPDATE_SEGMENT | 自身の2段階認証設定ページのパス | mypage/update-tfa |
WITHDRAWAL_SEGMENT | 自身の退会ページのパス | mypage/withdrawal |
退会機能
Ver. 3.1 で新しく退会機能が追加されました。退会機能について紹介いたします。
退会機能は、会員登録したユーザーが自身で退会を行うための機能になります。 退会された場合、即ユーザー情報を削除する「物理削除」と、削除フラグを立てるだけの「論理削除」があります。
物理削除
退会時に即時ユーザーのデータを削除します。
論理削除
退会時に削除フラグがつきサインインできなくなりますが、データ自体は残っています。またメールアドレスの後ろに退会日をつけたアドレスに変更するので、退会ユーザーは同じアドレスで再度会員登録でき、一般ユーザーからはデータが消えているように見えます。
退会後のメールアドレス例
info@example.com_withdrawal_20230910-133933
設定方法
管理ページ > コンフィグ > ログイン設定の「退会機能」で設定を行います。
設定項目 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
削除タイプ | 論理削除または物理削除を設定します | 論理削除 |
データ保存期間 | 論理削除の場合、データが削除されるまでの期間を設定します | 90日後 |
論理削除時に退会理由を聞く
退会する時、退会理由を聞くことは多くあると思います。 今回の退会機能では、論理削除の場合にはなりますが、退会理由をユーザーのカスタムフィールドとして保存できるようになっております。
テンプレートの編集
退会ページのテンプレートである「_member/withdrawal.html」を開き、ここにカスタムフィールドで退会理由の入力欄を用意します。通常のユーザーカスタムフィールドなので、複数設置しても大丈夫です。デフォルトで、退会理由のカスタムフィールド例がコメントアウトされていますので、参考にください。
<table class="acms-member-inputs">
<thead>
<tr>
<th>退会理由</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>
<ul class="acms-list-nostyle">
<li>
<div class="acms-form-checkbox acms-margin-bottom-mini">
<input type="checkbox" name="reason_for_withdrawal[]" value="reason1"{reason_for_withdrawal:checked#reason1} id="input-checkbox-reason_for_withdrawal-reason1" />
<label for="input-checkbox-reason_for_withdrawal-reason1">
<i class="acms-ico-checkbox"></i>
使用頻度が低い
</label>
</div>
</li>
<li>
<div class="acms-form-checkbox acms-margin-bottom-mini">
<input type="checkbox" name="reason_for_withdrawal[]" value="reason2"{reason_for_withdrawal:checked#reason2} id="input-checkbox-reason_for_withdrawal-reason2" />
<label for="input-checkbox-reason_for_withdrawal-reason2">
<i class="acms-ico-checkbox"></i>
使いたい機能が少ない
</label>
</div>
</li>
<li>
<div class="acms-form-checkbox acms-margin-bottom-mini">
<input type="checkbox" name="reason_for_withdrawal[]" value="reason3"{reason_for_withdrawal:checked#reason3} id="input-checkbox-reason_for_withdrawal-reason3" />
<label for="input-checkbox-reason_for_withdrawal-reason3">
<i class="acms-ico-checkbox"></i>
品質に不満がある
</label>
</div>
</li>
<li>
<div class="acms-form-checkbox">
<input type="checkbox" name="reason_for_withdrawal[]" value="reason4"{reason_for_withdrawal:checked#reason4} id="input-checkbox-reason_for_withdrawal-reason4" />
<label for="input-checkbox-reason_for_withdrawal-reason4">
<i class="acms-ico-checkbox"></i>
会員向けの特典・サービスが少ない
</label>
</div>
</li>
</ul>
<input type="hidden" name="field[]" value="reason_for_withdrawal" />
</td>
</tr>
<tr>
<th><label for="textarea-reason_for_withdrawal_text">ご意見・ご要望</label></th>
<td>
<textarea
name="reason_for_withdrawal_text"
class="acms-form-width-full"
id="textarea-reason_for_withdrawal_text"
placeholder="その他、ご意見・ご要望などがありましたら自由にご記入ください"
rows="5"
>{reason_for_withdrawal_text}</textarea>
<input type="hidden" name="field[]" value="reason_for_withdrawal_text" />
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
退会機能の紹介は以上となります。データ保存のポリシーにしたがって、物理削除、論理削除やデータ保存期間を設定して運用いただければと思います。
CMS-6478 カテゴリーにシークレットステータスを追加
「シークレットブログ」と同様に、カテゴリーに「シークレット」ステータスを設定できるようになりました。
これにより、例えば会員限定ページを作る時、子ブログを作らなくてもカテゴリーで対応できるようになりました。
ログインしていない時のログイン画面
シークレットカテゴリやシークレットブログにログインしていない時、ログイン画面が表示されるようになりますが、 今回ログイン画面が分離されたため「管理ログイン」と「一般サインイン」のどちらを表示させるかを設定しないといけません。
設定は、管理ページ > コンフィグ > ログイン設定の「ログインページの指定」で行います。
一般的には、会員サイトであればデフォルト値である「一般サイン画面」を設定することになると思います。
CMS-6473 管理画面に読者一覧ページを作成 & 読者CSVダウンロード機能を追加
会員機能の1つとして、管理画面で会員ユーザーのみ表示する一覧画面が用意されました。今までのユーザー管理でも確認は出来るのですが、ユーザー管理では全ての権限が混ざった状態で表示されますので、分かりやすくなったと思います。
また会員のCSVダウンロード機能も標準で用意されたので、ここでダウンロードしたCSVをメルマガ配信サービスなどにインポートしてメルマガを送信するなどの利用方法がやりやすくなったと思います。ぜひご利用ください。
ダウンロードするCSVの項目を制御する
CSVの項目をカスタマイズすることができます。
カスタマイズ方法
自身のテーマに「themes/system/admin/user/_csv.html」をコピーしてきます。
このファイルを編集して、基本設定は「csv_column_user」に追加して、カスタムフィールドは「csv_column_field」に追加します。
<!-- ユーザーの基本データ -->
<input type="hidden" name="csv_column_user[]" value="id">
<input type="hidden" name="csv_column_user[]" value="code">
<input type="hidden" name="csv_column_user[]" value="status">
<!-- <input type="hidden" name="csv_column_user[]" value="sort"> -->
<input type="hidden" name="csv_column_user[]" value="name">
<input type="hidden" name="csv_column_user[]" value="mail">
<input type="hidden" name="csv_column_user[]" value="mail_magazine">
<!-- <input type="hidden" name="csv_column_user[]" value="auth"> -->
<!-- <input type="hidden" name="csv_column_user[]" value="indexing"> -->
<!-- <input type="hidden" name="csv_column_user[]" value="login_anywhere"> -->
<!-- <input type="hidden" name="csv_column_user[]" value="global_auth"> -->
<input type="hidden" name="csv_column_user[]" value="login_expire">
<input type="hidden" name="csv_column_user[]" value="login_datetime">
<input type="hidden" name="csv_column_user[]" value="updated_datetime">
<input type="hidden" name="csv_column_user[]" value="generated_datetime">
<input type="hidden" name="csv[]" value="csv_column_user">
<!-- ユーザーのカスタムフィールド -->
<!-- <input type="hidden" name="csv_column_field[]" value="hoge"> -->
<!-- <input type="hidden" name="csv_column_field[]" value="hoge2"> -->
<input type="hidden" name="csv[]" value="csv_column_field">
例)メールアドレスとメルマガ配信許可とカスタムフィールドの年齢(age)だけのCSV
<!-- ユーザーの基本データ -->
<input type="hidden" name="csv_column_user[]" value="mail">
<input type="hidden" name="csv_column_user[]" value="mail_magazine">
<input type="hidden" name="csv[]" value="csv_column_user">
<!-- ユーザーのカスタムフィールド -->
<!-- <input type="hidden" name="csv_column_field[]" value="age"> -->
<input type="hidden" name="csv[]" value="csv_column_field">
CMS-6468 読者ログイン時の場合、ページキャッシュを有効にする設定(subscriber_cache)を管理画面でも設定できるように修正
会員サイトでのキャッシュについて重要な項目について解説をします。
通常CMSにログイン中は、CMSのキャッシュはオフになります。ただし以下設定を行うと「読者権限」の場合のみ、ログインしていてもCMSキャッシュを有効にすることができます。これは一般ユーザーが会員サイトにログインし閲覧する時キャッシュがないとパフォーマンスに影響が出るためになります。
設定方法
管理ページ > コンフィグ > キャッシュ設定の「読者ユーザーの場合」のチェックをつけることにより、読者ユーザーがログインしていてもCMSキャッシュが有効になります。
注意ポイント
CMS-6472 ログイン状態によって表示・非表示をする組み込みJSを追加「js-login-hidden, js-login-show, js-logout-hidden, js-logout-show」
会員ログイン中でもページキャッシュを有効にしている場合、ログインボタンとログアウトボタンの切り替えなど、ログイン状態によって切り替えたい要素があります。ただしTouch_Loginなどで、実装してしまうとキャッシュされてしまうので、JavaScriptでキャッシュされないように判定してあげる必要があります。
そこで、今回新しくログイン状態によって表示・非表示をする組み込みJSを追加しました。
使い方は簡単で、表示・非表示したい要素に以下クラスを追加するだけです。
クラス名 | 説明 |
---|---|
js-login-hidden | ログイン状態の時、非表示にする |
js-login-show | ログイン状態の時、表示する |
js-logout-hidden | ログアウト状態の時、非表示にする |
js-logout-show | ログアウト状態の時、表示する |
会員機能の紹介については以上になります。他 Ver. 3.1.0 の新機能・改善も多くありますので、ぜひご覧ください。
- memberテーマの詳細を見る
- エントリー編集機能改善の詳細を見る
- 監査ログ機能の詳細を見る
- 管理機能改善の詳細を見る
- テンプレート機能改善の詳細を見る
- キャッシュ機能改善 & Webhook機能改善の詳細を見る
日々使いやすいシステムとなるよう改善を勤めておりますので、皆様からの貴重なフィードバック、お待ちしております。
今後とも a-blog cms のことをどうぞよろしくお願いいたします。
モジュールID
「モジュールID」は、基本的には「モジュール」と表示内容は同じですが、モジュールにIDを付けることで、特定のモジュールを指定することができます。普段HTMLを書いている方であれば、HTMLのclass属性のように設定できるものとして想像していただければと思います。これにより、指定した条件やモジュールが設置された状況によって設定内容を区別することができます。
基本的にモジュールは、URLコンテキストの情報を元に表示する内容を決めていますが、今回紹介するモジュールIDを利用することで、URLコンテキストを利用せず、管理ページのモジュールIDで指定した条件を元にモジュールを動作させることができるようになります。
モジュールIDの設定
テンプレートの書き方
<!-- BEGIN_MODULE Entry_List id="topEntryList" --> <ul> <!-- BEGIN entry:loop --> <li><a href="{url}">{title}</a></li> <!-- END entry:loop --> </ul> <!-- END_MODULE Entry_List -->
テンプレート上のモジュールの BEGIN_MODULE モジュール名の後に id="モジュールID" のように指定をします。
管理ページの設定
モジュールIDを作成した時には、まず最初に「条件設定」を設定することになります。 管理ページ側の指定については、「モジュール」の項目でモジュールの種類をプルダウンメニューから指定し、「id」の項目にテンプレート上に記述したモジュールIDを指定します。
次にモジュールID設定ページ下部にある「階層」の項目から、ブログやカテゴリーなどの細かい階層の条件を指定します。
- 下層のブログやカテゴリー含めない
- 下層のブログやカテゴリーも含める
- 下層のブログやカテゴリーのみを対象とする
また、子ブログでも利用するようなモジュールについては、「グローバル」項目のチェックボックスにチェックをすることで、下階層のブログでも使用できるグローバルモジュールIDとして利用することができます。
モジュールIDで指定したモジュールについては、以下のように個別に「表示設定」の設定ができます。
なおVer.2.5.0より、モジュールIDにもカスタムフィールドの機能が増えました。例えば、新着記事一覧の見出しなどを運営者側でも変更したい場合に設定すると便利に利用いただけます。
モジュールIDの引数
Entry_Body と Entry_Headline については、URLコンテキストの値を自動で取得するような仕様になっていますが、他のモジュールについてはモジュールIDの設定画面で取得したい値を指定する必要があります。例えばモジュールIDを設定しなければ、URLコンテキスト上のpageが反映されず、2ページ目に移動しても1ページと同じようなコンテンツが表示されてしまいます。
memberテーマを追加 - Ver. 3.1.0 リリース情報
この記事では、2023年09月14日にリリースされた「Ver. 3.1.0」で追加された「member」テーマついて紹介しています。
Ver. 3.1 で会員機能が大幅にアップデートされましたので、会員機能を使った新しいテーマ「member」を新たに追加いたしました。
新機能・改善点一覧
- CMS-6461 会員機能が入った、memberテーマを追加
- CMS-6477 ログイン中だけエントリーの続きを閲覧できる会員限定記事機能を追加
CMS-6461 会員機能が入った、memberテーマを追加
「member」テーマは、メディアサイトベースの作りになっており、会員機能を持ち、会員限定の記事を用意できるテーマとなっております。 基本的にコンテンツは記事のみになりますので、作りはそこまで難しくなく、会員サイトを作りたい場合のベースとして便利なテーマになっております。
また「member」テーマは、継承はしていませんが「UTSUWA」テーマベースで開発されていてパーツなどは「UTSUWA」と同じになっております。
memberテーマの主な機能
- メディアサイト
- カテゴリーによる記事の分類
- 会員登録機能
- マイページ(シークレットカテゴリー)
- 会員情報の変更機能(プロフィール、メールアドレス、パスワードなど)
- 会員限定記事機能
- SNS認証によるサインイン・会員登録
- お問い合わせフォーム
CMS-6477 ログイン中だけエントリーの続きを閲覧できる会員限定記事機能を追加
会員限定記事のカスタマイズ方法について紹介いたします。
エントリー編集画面に会員限定設定を表示させる
管理ページ > 編集画面 > 編集設定の「会員限定」の表示にチェックをつけます。これによりエントリーを会員限定記事に設定することができるようになります。
エントリーを会員限定にする
次に会員限定にしたい記事を編集します。エントリーの編集画面に移動すると「 会員限定記事にする」チェックボックスがあるので、チェックをつけます。
チェックをつけると、普段は「続きを読む」の位置を設定するバーが「以下ユニットが会員限定になります」と表示が変わります。このバー以下が会員限定のコンテンツになるので、好きな位置にバーを動かしましょう。
会員限定部分の表示テンプレートを用意
以上の設定ができると、エントリー詳細で会員限定コンテンツ部分が表示されなくなります。 このままだと会員限定コンテンツが表示されないので、会員限定コンテンツ部分のテンプレートを用意する必要があります。
ログインしている場合は、続きのユニットをJSで読み込み、ログアウトしている場合はサインインを促すテンプレートを用意します。
memberテーマの「include/parts/members-only.html」か、systemテーマの「include/members-only.html」を参考にください。
<!-- BEGIN continueLink -->
<div class="js-members-only-entry" data-eid="%{EID}" data-page="%{PAGE}" data-display="block" style="display: none;" >
<div class="read-more entry-container">
<div class="acms-alert acms-margin-top-small acms-margin-bottom-large">
<p class="acms-margin-none acms-margin-top-large acms-margin-bottom-large acms-text-center">以降は会員限定コンテンツです。<br>続きを読むためには会員登録が必要になります。</p>
<div class="acms-text-center">
<p class="acms-margin-none acms-margin-bottom-medium">
<a href="%{HOME_URL}%{SIGNUP_SEGMENT}/" class="acms-btn acms-btn-primary acms-btn-large">今すぐ無料で登録</a>
</p>
<form action="" method="post" class="acms-margin-bottom-large">
<input type="hidden" name="bid" value="%{BID}" />
<input type="hidden" name="eid" value="%{EID}" />
<button type="submit" name="ACMS_POST_Member_SigninRedirect" class="acms-btn acms-btn-large">サインインして続きを読む</button>
</form>
</div>
</div>
</div>
</div>
<!-- END continueLink -->
このテンプレートをエントリー詳細のEntry_Bodyで読み込みます。 読み込む位置は、ユニット表示に下になります。
<!-- ユニット -->
<!-- BEGIN unit:veil -->
@include("/include/unit.html")
<hr class="clearHidden" />
<!-- END unit:veil -->
<!-- 会員限定 -->
@include("/include/members-only.html")
これで、会員限定設定の基本は完了になります。ログインしている時は全てのユニットが見え、ログアウトしている時は、サインインを促す表示がされると思います。
エントリー一覧や詳細に会員限定ラベルを表示
Entry_Summary系モジュールやEntry_Bodyモジュールに会員限定記事の場合に表示するブロックが新しく追加されました。これを利用して会員限定記事にはラベルをつけると分かりやすくなります。
<!-- BEGEIN entry:loop -->
...
<!-- BEGIN membersOnly --><span class="...">会員限定</span><!-- END membersOnly -->
...
<!-- END entry:loop -->
会員限定記事の一覧作成
必須の設定ではありませんが、サイトに会員限定記事の一覧を出したい場合もあると思います。ここでは会員限定記事のみの一覧の出し方を解説します。
といってもEntry_SummaryやEntry_Bodyモジュールの設定を1つ変更するだけです。
Entry_SummaryやEntry_BodyのモジュールIDの「表示設定」で、「会員限定のエントリーのみ表示する」にチェックをつけてください。 あとは、通常のモジュールの使い方で会員限定記事のみ表示することができるようになります。
以上、会員限定記事機能の紹介でした。
memberテーマの紹介については以上になります。他 Ver. 3.1.0 の新機能・改善も多くありますので、ぜひご覧ください。
- 会員機能の詳細を見る
- エントリー編集機能改善の詳細を見る
- 監査ログ機能の詳細を見る
- 管理機能改善の詳細を見る
- テンプレート機能改善の詳細を見る
- キャッシュ機能改善 & Webhook機能改善の詳細を見る
日々使いやすいシステムとなるよう改善を勤めておりますので、皆様からの貴重なフィードバック、お待ちしております。
今後とも a-blog cms のことをどうぞよろしくお願いいたします。