Ver. 3.1.19 リリースのお知らせ
この記事では、2024年7月8日にリリースした Ver. 3.1.19 及び、Ver. 2.11.66 の修正内容について紹介いたします。
現在お困りの問題に該当する項目がありましたら、お早めにバージョンアップのご検討をお願いいたします。
Ver. 3.1.19 リリースノート
新機能
- CMS-6837 Gmail SMTP送信をOAuth2認証に対応
修正点
- CMS-6855 関連エントリーで選択したエントリのメイン画像が100px以下の場合phpエラーが発生する問題を修正
- CMS-6856 テキストユニットのタグセレクト変更で、HTMLエンコードされてしまい、正常にモードが切り替わらない問題を修正
- CMS-6857 インストーラーでテーブルの作成に失敗したとき、エラーハンドリングできていない問題を修正
- CMS-6858 カテゴリー選択肢の数を増大
- CMS-6859 モジュールのURLコンテキストのエントリーIDに存在しないIDを設定するとphpエラーが発生する問題を修正
- CMS-6862 acmsシンボルフォント一覧から実体のない項目を削除
- CMS-6861 パンクズリスト構造化データがホームに出ないよう調整、@contextのhttps化
- CMS-6863 メディアのファイル名を変更したとき、ファイル名の重複がなくても余分な日付データがついてしまう問題を重複があるときのみ連番がつくように修正
- CMS-6864 メディア管理の画像をキャッシュバスティング対応
Ver. 2.11.66 リリースノート
- CMS-6868 Ver. 2.11.65 よりユニットのWYSIWYG エディタ(CKEditor)が表示されない問題の修正
主なリリースノートの詳細な内容
CMS-6837 GmailのSMTP送信をOAuth2認証に対応
GmailのSMTPサーバーを利用したメール送信で、OAuth2認証が利用できるようになりました。
これは、Google の仕様変更により、2024 年 9月 30日より Google の SMTP サーバーでパスワードを利用した認証が利用できなくなることへの対策になります。
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2024 年 9 月 30 日以降: パスワードのみを使用して Google アカウントおよび Google Sync にアクセスするサードパーティ アプリのサポートを終了
Google Workspace Updates JA
この記事は 9 月 29 日に英語版ブログに掲載された記事 を翻訳したものです。 概要 ユーザーの安全性に関わる取り組みの一環として、Google Workspace では、Google のユーザー名と...
GmailのSMTPサーバーを利用してメールを送信している場合、OAuth2 による認証方式に移行してください。
管理画面 > コンフィグ > メール設定から、OAuth2認証に切り替えることができます。
最後に
該当する問題がありましたら、お早めにバージョンアップのご検討をお願いいたします。
また、迅速にご報告いただいたユーザーの皆さま、誠にありがとうございました。
今後もご報告いただいた内容に対して真摯に受け止め修正と改善を行ってまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
スムーズスクロール
ページ内のリンクをクリックしたとき、スムーズにスクロールする機能です。(Ver. 1.2.1より)
通常のHTMLのアンカーリンクでのページ内移動では瞬間的に移動しますが、この設定をおこなうとスクロールのスピードを徐々に変化させることができるため、ページ内のどこに移動したのか閲覧者が認識しやすくなります。
例えば、Webページの上部に移動させる「ページの先頭へ戻る」というアンカーリンクや、ページ内の任意の項目に移動させるアンカーリンクで使用できます。※ページ内の任意の項目に移動させるのはVer. 1.5.x以上からになります。
飛び先判定
アンカーリンクは「#hoge」のようなリンクになりますが、飛び先になる要素は「id属性」もしくは「name属性」で設定した要素になります。
<section id="hoge"> <!-- id属性で指定 -->
<form name="hoge" method="post"> <!-- name属性で指定 -->
デフォルトの設定
この機能の設定は、/js/config.jsの以下の箇所にあります。設定を変更する場合は、適用しているテーマ内にJavaScriptファイルを別途作成してください。詳しくは「組み込みJSについて:設定を編集する」を参照してください。
scrollToMark: 'a.scrollTo',
scrollToI: 40,
scrollToV: 0.5,
scrollToMark | セレクタのアンカーをクリックするとhref属性のフラグに指定された要素へスクロールします。 |
---|---|
scrollToI | 間隔(i)msec |
scrollToV | 0 < 移動量(v) < 1 |
設定のカスタマイズ
config.jsのデフォルトの設定からカスタマイズする場合、別途作成したJSファイルに下記のように記述します。
ACMS.Ready(function(){
ACMS.Config.scrollToMark = 'a.js-scrollTo';
ACMS.Config.scrollToI = 40;
ACMS.Config.scrollToV = 0.5;
});
デモ
パスワード認証によるGmail SMTPが使用できなくなりました

この記事は 2024年7月9日に公開された記事ですが、2025年4月15日 に既存の設定で送信できなくなった事から、内容をより詳細に記述しアップデートしました。
パスワードを使ったGmail SMTPの利用が不可に
Gmailの仕様変更により、2024年9月30日より GmailのSMTP サーバー(smtp.google.com)でパスワードを利用した認証が利用できなくなります。 a-blog cms で、GmailのSMTPをご利用の皆様は、2024年9月30日までに対策をお願いします。
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2024 年 9 月 30 日以降: パスワードのみを使用して Google アカウントおよび Google Sync にアクセスするサードパーティ アプリのサポートを終了
Google Workspace Updates JA
この記事は 9 月 29 日に英語版ブログに掲載された記事 を翻訳したものです。 概要 ユーザーの安全性に関わる取り組みの一環として、Google Workspace では、Google のユーザー名と...
対応方法1: Gmail SMTP の利用をやめる
パスワード認証が使える他のSMTPサーバーに変更いただくか、SMTPを使用せずSendmailを利用します。
この変更により、送信元メールアドレスのドメインが送信元サーバーと違ってしまう可能性があります。その際は、SPFレコード(DNS)などを設定して「なりすましメール」の防止を行ってください。
対応方法2: Gmail SMTP を OAuth認証で利用する(Ver. 3.1.19 以降)
a-blog cms を Ver. 3.1.19 以降にアップデートすることで、OAuth認証を使った Gmail SMTPが利用できるようになります。
管理画面 > コンフィグ > メール設定 にある Google SMTPサーバー設定を行ってください。
OAuthクライアントJSONの取得方法
「Google Cloud」の「API とサービス」管理ページにアクセスします。
Gmail API の有効化
ライブラリから「Gmail API」を検索し、「有効化」しておきます。
OAuthクライアントJSONの取得
認証情報より「OAuthクライアントID」を作成し、OAuthクライアントJSONファイルをダウンロードし、サーバーに設置後、管理画面にJSONまでのパスを入力ください。
OAuthクライアントJSONの取得
左側のメニューにある「認証情報」をクリックし、「+認証情報を作成」をクリックしてください。
次に「OAuthクライアントID」を選択してください。
以下の画面に切り替わりますので、設定項目を入力し(作成)ボタンをクリックします。
設定項目 | 値 |
---|---|
アプリケーションの種類 | ウェブアプリケーション |
名前 | 分かりやすい名前をつけてください。例)Gmail |
承認済みのリダイレクト URI | a-blog cms管理画面に記述されているコールバックを入力 |
「OAuthクライアントを作成しました」の表示が出たら成功です。今回の設定では、JSONファイルを利用しますので「JSONをダウンロード」をクリックしファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを利用するサーバーにアップロードしてください。
コンフィグ > メール設定 > Google SMTPサーバー の設定に、メールアドレスと上記の JSONファイルのパスを設定し、保存することで(認証)ボタンが表示されます。
これで(認証)ボタンをクリックで設定完了です。
また、既存の SMTPサーバー の設定は空にしておいてください。
これで、設定は完了ですので、フォームからメール送信が可能かどうかをテストしてください。