a-blog cms 公式テーマ「site2019」のXDファイルの配布を開始
a-blog cms 公式テーマ「site2019」のXDファイルがダウンロードできるようになりました。
使用用途について
site2019.xdはa-blog cms サンプルサイト内の「会社概要」「製品情報」などの計13ページ分のテンプレートを含んだXDファイルです。今回バージョンからスマホ用のアートボードが追加され、XD上で計26枚分のデザインを自由にカスタマイズできるようになりました。
公式テーマ「site2019」をベースにしてサイトを制作する際に、主に次のような用途でご利用いただけます。
- カスタマイズのシミュレーション
- サイトパーツのパターン作成
- デザインコンポーネントの管理
- プロトタイプの共有
ファイルの仕様について
ファイル内では、site2019のサイトパーツをコンポーネントとして登録し、使用しているモジュールIDやインクルードファイルについてコメントでまとめています。
さらに各コンポーネントごとに管理しやすくするため、ファイル内のマスターコンポーネントのみをまとめた「マスターコンポーネント一覧」というアートボードを用意しました。
特に多くの役職が携わる制作プロジェクトでは、デザインスタイルとテンプレート情報を一括して管理することで、作業工程に一貫性が生まれます。デザイナーの方だけでなく、ディレクターの方やエンジニアの方も、情報を共有をする資料の1つとして是非ご活用ください。
動作条件
サーバー必要条件
必要ソフトウェア
- PHP 7.3 〜 8.3.x
- MySQL 5.0.0以上 or MariaDB
- Webサーバー (Apache2.0以上 or Nginx)
- ionCube Loader 4.6.2以上 *Ver. 3.0 以上の場合不要
MySQL5.6以上を利用すると、パフォーマンスが良くなるようカスタマイズされています。利用可能なら MySQL5.6以上をご利用ください。
Webサーバ2台以上で冗長化構成をしている場合、プロフェッショナル以上のライセンスが必要となります。
archive, media, storage, cache, private, themes ディレクトリやルートディレクトリには、Apache 用の .htaccess によるアクセス制限 が含まれています。
これらの設定は Apache 専用であり、nginx などのサーバーでは無効です。
重要:これらのディレクトリにはバックアップファイルや一時ファイルなど、第三者に知られてはならない情報が含まれる可能性があります。
Apache 以外の環境で .htaccess の内容を適切に反映しないと、認証不要で機密ファイルがダウンロード可能となるなどの重大なセキュリティリスクが発生します。
Apache以外の環境の場合、必ず .htaccess のアクセス制限に相当する設定をで手動で行ってください。
URLの書き換え
URLの書き換えができる必要があります。
Apache
- RewriteEngineの有効化
- .htaccessの利用許可(AllowOverride)
- UserDirディレクティブを使った場所では動きません(例: http://example.com/~hoge/)
Nginx
- /index.php にリライトされるようにRewrite設定を行う
- ルートディレクトリおよび、archive, media, storage, cache, private, themesディレクトリにある .htaccess の内容をNginx側で設定を行う
PHP Extensions
必須
オプション
- ImageMagick - GDではなくImageMagickを利用したい場合(config.system.yaml => image_magick : on)
- Gettext - 管理画面を多言語化したい場合
- SimpleXML - 外部API系モジュールを利用したい場合
- OPcache - PHPの中間コードのキャッシュをしたい場合
a-blog cms Ver. 3.0 以上の場合は以下も利用可能です
- APC User Cache - CMSの内部キャッシュとして使用したい場合
- PhpRedis - キャッシュサーバーとしてRedisを使用したい場合
データベース必須ユーザー権限
- SELECT
- INSERT
- DELETE
- UPDATE
- CREATE
- ALTER
- INDEX
- DROP
メール送信
a-blog cms ではメール送信をするために2種類の方法があります。 両方法とも「symfony/mailer」ライブラリを使用して送信しています。
方式 | 必要な作業 |
---|---|
Sendmail | サーバーにSendmailがインストールされており、PHPがSendmailにアクセスできるように設定されている必要があります。 SMTP設定をしていない場合、デフォルトでsendmailで送信しようとします。 |
SMTP | SMTP経由で送信します。別途SMTPサーバーを用意する必要があります。 認証方式はパスワード認証と、GmailのSMTPサーバー専用 OAuth認証( Ver. 3.1.19以降 )があります。 |
送信元メールアドレスのドメインがwebサーバーと違う場合は、メールアドレスのドメインと同じSMTPサーバーと利用するか、SPFレコード(DNS)を設定して「なりすましメール」の防止を行ってください。
管理画面対応ブラウザ
a-blog cmsの管理画面を動作させるためのブラウザ環境です。すべてのブラウザで最新版を推奨しています。
- Google Chrome
- Mozilla Firefox
- Safari
- Microsoft Edge
- iOS Safari
- モバイル版 Google Chrome
PHPバージョン対応表
PHPバージョン | 対応 a-blog cms バージョン |
---|---|
5.3.29 | 2.11.x | 2.10.x | 2.9.x | 2.8.x | 2.7.x | 2.6.x | 2.5.x | 2.1.x | 2.0.x | 1.7.x |
5.4.x | 2.11.x | 2.10.x | 2.9.x | 2.8.x | 2.7.x | 2.6.x | 2.5.x | 2.1.x |
5.5.x | 2.11.x | 2.10.x | 2.9.x | 2.8.x | 2.7.x | 2.6.x | 2.5.x | 2.1.x |
5.6.x | 2.11.x | 2.10.x | 2.9.x | 2.8.x | 2.7.x | 2.6.x |
7.0.x | 2.11.x | 2.10.x | 2.9.x | 2.8.x | 2.7.x |
7.1.x | 2.11.x | 2.10.x | 2.9.x | 2.8.x |
7.2.x | 2.11.x | 2.10.x | 2.9.x | 2.8.x |
7.2.5 | 3.1.0 ~ 3.1.6 | 3.0.x | 2.11.x | 2.10.x | 2.9.x | 2.8.x |
7.3.x | 3.1.x | 3.0.x | 2.11.x | 2.10.8 ~ |
7.4.x | 3.1.x | 3.0.x | 2.11.15 ~ |
8.0.x | 3.1.x | 3.0.x |
8.1.x | 3.1.x | 3.0.12 ~ |
8.2.x | 3.1.14 ~ |
8.3.x | 3.1.14 ~ |
データベースバージョン対応表
MySQL バージョン | MariaDB バージョン | 対応 a-blog cms バージョン |
---|---|---|
5.0.x ~ 5.5.x | 5.1.x ~ 5.5.x | 3.1.x | 3.0.x | 2.11.x | 2.10.x | 2.9.x | 2.8.x | 2.7.x | 2.6.x | 2.5.x | 2.1.x | 2.0.x |
5.6.x ~ 5.7.x | 10.0.x ~ 10.3.x | 3.1.x | 3.0.x | 2.11.x | 2.10.x | 2.9.x | 2.8.x | 2.7.x | 2.6.x | 2.5.x | 2.1.x | 2.0.x |
8.0.x | 10.4.x ~ 11.0.x | 3.1.x | 3.0.x | 2.11.x | 2.10.x | 2.9.x |
設定できるドメイン
- IPアドレス
- localhost
- ドットが1つ以上あるドメイン
* localhost を除くドットなしドメインはご利用いただけません。
サブドメイン・別ドメイン を子ブログに設定
インストールしたシステムの子ブログに、サブドメインや別ドメインを設定することも可能です。
その際には、サーバー側の設定で hoge.com と fuga.hoge.com などのドキュメントルートを同じディレクトリに設定する必要があります。また、ライセンスによって利用が制限されていますので、詳しくはライセンスページをご覧ください。
接続元IPアドレス
CMSで接続元IPアドレスを使用して、ログや制限を設ける機能があります。ただし、リバースプロキシやCDN、ロードバランサーなどが入っていると、正しく接続元IPアドレスが取得できません。
リバースプロキシなどが入っている環境でも正しく接続元IPアドレスを取得するには「config.server.php」の「TRUSTED_PROXY_LIST」に信頼できるプロキシのIPアドレスを設定ください。
複数ある場合はカンマで区切って指定します。
define('TRUSTED_PROXY_LIST', 'xxx.xxx.xxx.xxx,yyy.yyy.yyy.yyy');
これは「X-Forwarded-For」HTTPヘッダーから接続元IPアドレスを取得するときに、偽装された接続元IPアドレスを取得しないようにするためになります。 (「X-Forwarded-For」は簡単に偽装できるため)
常時TLS/SSL対応
CMS機能を使った、常時TLS/SSL対応には、CMSがhttpsでのアクセスか判定できる必要があります。 a-blog cmsでは下記のパラメーターをみてhttpsのリクエストか判定しています。この判定がうまくいかない場合、リダイレクトループなど正常でない動作になる場合がありますのでご注意ください。
どれかに1つでも当てはまる場合にhttpsのリクエストとして判定
- $_SERVER['HTTPS'] に値がセットされている場合
- $_SERVER['SERVER_PORT'] === '443' の場合
- $_SERVER['HTTP_X_FORWARDED_PROTO'] === 'https' の場合
BASIC認証
管理ページ > コンフィグ > アクセス設定 の BASIC認証を利用するためには、下記パラメーターがPHPで取得できる必要があります。
- $_SERVER['PHP_AUTH_USER']
- $_SERVER['PHP_AUTH_PW']
このパラメーターが取れない場合は、.htaccessなどでCMSの機能を使わず設定ください。
画像のロスレス圧縮(可逆圧縮)
画像をロスレス圧縮することにより、画像サイズを小さくすることができ、サイトのパフォーマンスも向上します。 CMSで画像のロスレス圧縮をする場合は、以下対応ライブラリをインストールする必要があります。全てインストールするのではなく、各拡張子で必要なライブラリをどれか1つあれば動作します。