Zoho CRM と CMS の連携について


a-blog cms と Zoho CRM の連携について秋の段階で API 連携ができるようなものを用意していましたが、実際に実運用で利用しようとすると足りないことが多い状態でした。 その部分を改善して、実運用に耐えうるレベルで API 連携機能が用意できましたのでココで報告しておきます。

a-blog cms から Zoho CRM へ API 連携する際には、PHP のコードを書くことなく以下のことを実現することが可能になります。 a-blog cms を利用することでエンジニアでなくても API 連携をしっかりできることになり、運用を開始した後もエンジニアの手を借りることなく設定が変更可能になります。

どうして Zoho CRM なのか

まず、Zoho CRM の前に CRM について Google で検索 してみると

CRMとは、Customer Relationship Management (カスタマー リレーションシップ マネジメント)の略で、日本語では「顧客関係管理」または「顧客関係性マネジメント」などと訳される。

が、強調スニペットというもので表示されていました。( 引用元 )この半年、いろいろな人に会って、顧客管理してる?って聞いてみると殆どの人がやってないという返事だったので、今できてなくても普通みたいです。

でも、導入してみると「これは必要だったんだ!」って思います。でも、多くの人が CMS のように使えていないのは何故なのか? 私の回答としては「だって Salesforce 高いじゃない!」でした。シェア No.1 と言われる Salesforce は、毎月の利用料金からすると中小企業が使うのは厳しいと思います。

そこで、中小企業でも利用料金が払えそうな CRM として、Zoho CRM を使い始めました。無料版でも API が公開されていますので、いきなり有料版を使うのが難しかったら無料でも大丈夫!というのも、使い始めやすいとも言えます。

「見込み客」と「連絡先」と「取引先」

なかなか CMS 連携の話にならないですが、この「見込み客(Leads)」と「連絡先(Contacts)」は、大事な部分なので少し説明を書きますが、分かっている方は次の見出しまで進んでください。

Zoho CRM には「見込み客」と「連絡先」の2つの人の情報を入れる場所があります。「見込み客」は、まだビジネスの対象になるかわからない人のこと。そして、「連絡先」は、見積りした人や買ってくれた人、ビジネスの対象になった人ということになります。さらに、連絡先の務める会社の情報を「取引先(Accounts)」というグループでまとめることもできますので、実際の取引情報は「連絡先」ではなく「取引先」に紐づく情報となります。

「見込み客」「連絡先」「取引先」については「タブ」と呼びます。

フォームからの情報を「見込み客」or「連絡先」に

ここからが本題です。基本的には CMS と連動する部分としては、標準機能であるフォームからの情報を Zoho CRM に送ることが最初に準備するところになります。 フォームの種類によっては「見込み客」を利用するのか「連絡先」を利用するのか違ってきます。

お問い合わせフォームの場合

新規の人からのお問い合わせがあった場合には「見込み客」に情報を入れます。が、すでに「連絡先」に情報があれば「見込み客」には追加せず「連絡先」を更新します。

ECサイトで商品が購入された場合

この場合には「買うかもしれない人」ではなく「買った人」になるので「見込み客」は利用せずに「連絡先」を更新するか、追加することになります。

情報の更新について

どう運用するべきなのか、悩むところもあります。項目によっては、更新しない方がいい場合もあるかもしれません。例えば、名前が苗字+名前で正しく登録されていたところに、2回目の問い合わせが、苗字だけだったら名前の部分が消えてしまう可能性があります。しかし、引っ越しで住所が変わったということを記録したい場合もあるので、どのタイミングで更新機能を利用するのかは運用ルールによるということになります。

ちなみに、a-blog cms プロフェッショナル版では、ユーザーのカスタムフィールドの情報を更新した際に変更があった部分をメールで通知してくれる機能があります。会員制のサイトで会員情報を管理する際には役に立つ機能ではないかとは思います。

フォームからの情報を「メモ」or「カスタムタブ」に

人の情報は「見込み客」や「連絡先」になりますが、「購入履歴」や「問い合わせ内容」については、できれば同じ人が何度もする可能性があり履歴を残したい情報になります。

メモ

どのような「タブ」であっても、「メモ」という機能があります。「メモ」には「日時」「タイトル」「本文」「添付」といったデータを複数履歴として残すことができます。

カスタムタブ

エンタープライズ版を利用する必要がありますが、この「カスタムタブ」を利用することで「資料請求」とか「購入履歴」とかを作ることも可能です。

イベントの参加状況を記録する「キャンペーン」

Zoho キャンペーンというメール配信サービスがありますが、それと連動させるためのタブとして「キャンペーン」というのがあります。このタブは少し特殊で、1つの情報としてイベント情報を用意して、そこに参加する人の情報を「見込み客」か「連絡先」に追加するということが可能です。

すでに、お客様という人は「連絡先」に情報があり、新しい参加者の場合には、まずは「見込み客」にユーザーが登録されることになります。

できれば、この「キャンペーン」タブはメール配信の記録用に使いたいところなので、カスタムタブで「イベント」というものを作って処理できるようにできないかにチャレンジしているところですが、現状は「キャンペーン」を利用することにしています。

このように記録することで、この人は前回のこのイベントに出てくれている人なんだとか、参加者にまとめてメールを配信したりする際に役に立つことになります。



もっと便利に

ここまで書いてきたことが現在用意できている API 連携機能になります。 a-blog cms との連携と言っても実際には、フォームとの連携というところになります。もう少し a-blog cms ならではの連携も考えていきたいと思っています。

ユーザー情報とも連携

会員制サイトでの利用を考えると、フォームの hook だけでなく、ユーザーの登録・更新・削除の際にも API を呼び出せるようにした方がいいのではないかと思っています。

そうすることで、ユーザーの管理ページにある、メルマガのチェックボックスを CRM 側と連動することもできるようになったりするといいかもしれません。

ユーザーの MYPAGE 的なところに Zoho 側の情報を表示できると、登録されている CRM 側の情報を会員が閲覧することができ、その情報を更新するフォームも作ることができるので変更を依頼することもできるハズです。

CRM の情報を Cookie に

a-blog cms にはルールの機能を利用して、コンテンツを出し分けるような機能があります。これを活用して情報を出し分けられるような仕組みも考えられると a-blog cms だからこそ出来ることが増えそうです。

CRM の情報を利用するということであれば、先に個人を特定できそうな情報を Cookie に持っている必要があるので、ある程度はサイト上で行動済みの人ということになります。

リアル店舗での活用

弊社では「ベースキャンプ名古屋」というコワーキングスペースの運営もしています。これまでは、Webサイトからの情報を CRM 上に蓄積していくことを書いていましたが、せっかくなのでリアル店舗での活用についても実験する場があるので実際に活用をすすめていくことになっています。

興味がある方は、ぜひお越しください。 この日は、a-blog cms との連携まではせずに Zoho の各アプリケーションの連携設定を公開で行なっていきながら、どのようなことを今後するべきかを考える場にしたいと思っております。