テンプレートの継承

継承機能を使うことで記述量が減りテーマをわかりやすく、シンプルに管理しやすくできます。

使用例

@section(header)  
  <header>...省略</header>
@endsection  

@section(main)  
  <h2>継承元のコンテンツ</h2>  
@endsection

@section 要素

ポイントは @section(セクション名) と @endsection で 囲んだブロックが継承できる範囲になります。 継承しそうなところを @section で囲みます。

@extends要素

@extends要素 を使うことで、テンプレートを継承することが出来ます。 上記のテンプレートを継承してみます。

@extends(/layout/base.html)

@section(main)
  <h2>継承したメインのコンテンツ</h2>
@endsection

表示されるHTML

<header>...省略</header>

<h2>継承したメインのコンテンツ</h2>

どうでしょうか? 継承したテンプレートでは、メインのコンテンツしか記述していないのに、最終的に表示されるHTMLには継承元の情報も出力され、書き換えたいところだけ書き換えることが出来ました。

継承は、何回でも検証できますので、継承したテンプレートをさらに別テンプレートで継承するといった使い方もできます。

親テンプレートの利用

@section を使う事で、親テンプレートの要素を書き換える事ができるようになりましたが、全て置き換えてしまうので不便な場合があります。例えばJavaScriptの読み込みなどです。

全体で利用するJavaScriptは親テンプレートで読み込んでおきますが、継承したテンプレートのみでしか使わないJavaScriptを読み込みたい場合などがあります。

親テンプレート

@section(head-js)
<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/jquery/3.2.1/core.js" charset="UTF-8"></script>
@endsection

子テンプレート

@section(head-js)
@parent <!-- ここに親の@section(head-js)内が挿入される -->
<script src="/js/example.js" charset="UTF-8"></script>
@endsection

@parent 要素

上記のように @parent要素を @section内で使うことにより、親テンプレートを参照できるようになります。更に親のテンプレートを参照する場合は、@@parent のように @の数を増やすことで可能です。

テンプレートの継承機能を使ってテーマを作ると、テンプレートを複数のレイヤーに分けることができ、変更箇所のみテンプレートに書けばいいので、シンプルで分かりやすく、共通箇所も共有できるので、保守しやすテンプレートになります。

Ver. 3.0.12(PHP8.1対応)、その他フィックスバージョンリリースのお知らせ


この記事では、2022年6月17日にリリースしたVer. 3.0.12、Ver. 2.11.51、 Ver. 2.10.45、Ver. 2.9.41、Ver. 2.8.76の改善・修正内容について紹介いたします。

現在お困りの問題に該当する項目がありましたら、お早めにバージョンアップのご検討をお願いいたします。

Ver. 3.0.12 リリースノート

  • CMS-5808 PHP8.1 対応 & メールのバックグランド送信機能の廃止
  • CMS-6006 クエリ付きのURLでページネーションやグローバル変数でURLで指定されたクエリが入ったリンクになってしまう問題を修正
  • CMS-6008 セキュリティ対応

Ver. 2.11.51 リリースノート

  • CMS-6007 クエリ付きのURLでページネーションやグローバル変数でURLで指定されたクエリが入ったリンクになってしまう問題を修正
  • CMS-6009 セキュリティ対応

Ver. 2.10.45 リリースノート

  • CMS-6012 セキュリティ対応

Ver. 2.9.41 リリースノート

  • CMS-6011 セキュリティ対応

Ver. 2.8.76 リリースノート

  • CMS-6010 セキュリティ対応

最後に

該当する問題がありましたら、お早めにバージョンアップのご検討をお願いいたします。
また、迅速にご報告いただいたユーザーの皆さま、誠にありがとうございました。

今後もご報告いただいた内容に対して真摯に受け止め修正と改善を行ってまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

モジュールに外部コンテキスト(ctx)を挿入する

モジュールで表示する情報を制御するには、モジュールIDを作成して管理画面から設定することが可能ですが、テンプレート側から指定することも可能です。

<!-- BEGIN_MODULE Entry_List ctx="bid/1/cid/2" -->
...省略
<!-- END_MODULE Entry_List -->

上記のようにBEGIN_MODULEを記述時にctx="bid/1/cid/2"と記述することで、モジュールのURLコンテキストを指定できます。この場合、bid1内のcid2のエントリーデータを表示します。

指定の仕方はURLコンテキストと同じで、bid/1/cid/2/eid/3のように指定できます。

有効なコンテキスト

  • bid
  • cid
  • eid
  • uid
  • page
  • keyword
  • tag
  • field
  • order
  • start
  • end

startとendの使い方

記述の仕方としては、下記のようにします。

<!-- BEGIN_MODULE Entry_List ctx="/(開始日時)/-/(終了日時)/" -->
...
<!-- END_MODULE Entry_List -->

静的に日付を指定する場合の記述

たとえば、2020年6月23日10時から開始し、終了を際限なく指定する場合は下記のように記述します。

<!-- BEGIN_MODULE Entry_List ctx="/2020-06-2310:00:00/-/9999-12-3123:59:59/" -->
...
<!-- END_MODULE Entry_List -->

動的に日付を指定する場合の記述

たとえば、過去を際限なく遡り、終了をEntry_Bodyの投稿日付に調整する場合は下記のように記述することが可能です。(※以下の例ではEntry_Bodyの変数を使用することを想定しており、Entry_Body内に記述しているため、Entry_Listのモジュールを「\(バックスラッシュ)」を使ってエスケープしています)

<!-- BEGIN_MODULE\ Entry_List ctx="/1000-01-01/-/{date#Y}-{date#m}-{date#d}{date#H}:{date#i}:{date#s}/" -->
...
<!-- END_MODULE\ Entry_List -->

外部コンテキスト(ctx)とモジュールIDの優先順位について

モジュールIDと外部コンテキスト(ctx)は併用して使用することが可能です。ただし、その際はモジュールIDの設定でもURLコンテキストが指定できるので、設定が重複してしまう可能性があります。
設定が重複して問題が起きないように、コンテキストの適用には優先順位が存在しますので、併用する際はご注意ください。

コンテキストの優先順位

  1. モジュールIDの設定に、URLコンテキストのチェックが入っていて、現在表示しているページでURLコンテキストが指定されている状態
  2. モジュールIDの設定に、引数が固定値で指定されている状態
  3. テンプレートで外部コンテキスト(ctx)を設定した状態