a-blog cms Ver. 3.3.0 で予定している機能追加や機能改善について(ロードマップ)

Roadmap Ver. 3.3

いつもお世話になっております。a-blog cms では、より使いやすく、そしてこれからの時代の使われ方に応えられるプロダクトを目指して日々改善を行っています。今回は次期マイナーバージョンである、a-blog cms Ver. 3.3 で予定している機能追加や機能改善をまとめてご紹介します!

Ver. 3.2 が「日々の運用の使い勝手を底上げする」バージョンだったのに対して、Ver. 3.3 は 外部システムや AI と連携するための REST API の提供 と、コンテンツ管理まわりの強化 を大きなテーマに据えたバージョンです。ヘッドレス利用や AI エージェントからの操作といった新しい活用の道を開きつつ、日々の運用をもっとラクにする改善を盛り込みます。


※ 本記事は開発中の内容にもとづいています。実際にリリースされる製品では、内容や機能が変更される可能性がございます。


新機能

Ver. 3.3 では、これまでの a-blog cms にはなかった新しい連携・管理の手段を追加します。

REST API の提供(外部連携・AI エージェント対応)

これまでの a-blog cms は、独自のテンプレート構文やモジュールを通じてコンテンツを出力する形が中心でした。一方で、外部アプリケーションや別のシステム、さらには AI エージェントから直接コンテンツを読み書きしたい、というご要望が年々増えてきています。

Ver. 3.3 では、エントリー・カテゴリー・ユーザー・メディア・カスタムフィールド・モジュールといった主要な要素を操作できる REST API を新たに提供します。これにより、次のような使い方ができるようになります。

  • ヘッドレス CMS として、フロントエンドを自由な技術で構築する

  • 社内システムや外部サービスと連携し、コンテンツを相互にやり取りする

  • AI エージェントに CMS の操作を任せる(Agentic な使い方)

まずは基本的な作成・取得・更新・削除に対応し、そこから段階的に対応範囲を広げていきます。

カスタムフィールドを管理画面から追加・編集

a-blog cms の魅力のひとつであるカスタムフィールドですが、これまではフィールドの定義がテンプレートの HTML の中にしか存在せず、CMS 本体はどんなカスタムフィールドが・どんな形式で存在するのかを把握していません でした。この「CMS が定義を知らない」状態こそが、実はさまざまな“できないこと”の根本原因になっていました。

  • 外部システムや AI からデータを投入しようとしても、どんなフィールドがあるのか CMS 側が答えられないため、正しくデータを渡せない

  • 管理画面の一覧にカスタムフィールドの値を表示する、といったこともしづらい

  • フィールドを前提にした機能(絞り込み・一括編集など)を用意しにくい

  • 入力値のバリデーション(必須・形式・文字数などのチェック)を CMS 側で一貫してかけにくい

Ver. 3.3 では、管理画面の GUI からカスタムフィールドを追加・編集できる仕組み を導入し、その定義を CMS 側できちんと保持するようにします。コードを書かずにフィールドを増やしたり入力欄の種類を選んだりできるようになるのはもちろん、CMS がフィールドの構造を「知っている」状態になることで、AI・外部連携でのデータのやり取り、一覧画面での表示や絞り込み、後述の一括編集といった、これまで難しかったことがまとめて実現しやすくなります。

対応する入力タイプに加え、入力チェック(バリデーション)も Ver. 3.3 の対応範囲に含める想定です。必須・形式・文字数といったチェックを、フィールドの定義とあわせて設定できるようにします。

なお、これまでテンプレートに HTML で定義してきたカスタムフィールドは引き続きそのまま利用でき、後方互換性は保たれます。今回の GUI での管理は従来の書き方を置き換えるものではなく、新しい選択肢として追加されるものです。

管理画面からのリダイレクト設定

これまで、URL を変更したときの 301 リダイレクト設定には .htaccess の手動編集などが必要で、運用者の方が CMS の中だけで完結させることができませんでした。

Ver. 3.3 では、旧 URL から新 URL へのリダイレクトを管理画面から設定できる機能 を追加します。サイトリニューアルやページ整理にともなう URL 変更の際も、SEO を損なわずにスムーズに移行できるようになります。

メール認証の追加

現在の二段階認証は、認証アプリ(TOTP)を用いる方式に対応しています。Ver. 3.3 では、これに加えて ログイン後にメールで確認コードを送信するメール認証 を追加します。

これは特に、1 つのアカウントを複数人で共有して利用する運用 を想定した機能です。認証アプリ方式は特定の端末にひもづくため複数人での共有には向きませんが、メール認証であれば共有のメールアドレスで確認コードを受け取れるため、こうした運用でも二段階認証を利用できるようになります。

Passkey(パスワードレスログイン)への対応

パスワードの漏洩リスクを減らし、ログイン時の手間も軽くするために、Passkey(WebAuthn)によるパスワードレスログイン に対応します。生体認証やデバイスの認証機能を使って、パスワードを入力せずに安全にログインできるようになります。フィッシングにも強い、これからの認証方式に対応していきます。

SAML によるシングルサインオン(SSO)への対応

企業でのご利用が広がるなか、社内で使っている ID 基盤(Identity Provider)のアカウントで、そのまま a-blog cms にもログインしたい、というご要望をいただいています。Ver. 3.3 では、SAML に対応したシングルサインオン(SSO) を追加します。

Microsoft Entra ID・Okta・Google Workspace など SAML に対応した ID プロバイダーと連携することで、社内アカウントで a-blog cms にログインできるようになります。アカウント管理を ID 基盤側に一元化でき、ログインやパスワード管理の手間を減らしながら、組織としてのセキュリティ・ガバナンスを高められるようになります。

なお、SAML によるシングルサインオンは Enterprise 版のみ でのご提供を予定しています。

機能改善

日々ユーザーの皆様からいただくご意見をもとに、いくつか現状の機能の改善も予定しています。

ユーザー・カテゴリー一覧画面の使い勝手向上

ユーザーやカテゴリーの一覧画面について、並べ替え・絞り込み・一括操作といった操作性を高める改善を進めます。管理データが多いサイトでも、目的の情報にすばやくたどり着けるようにしていきます。対象の一覧画面から段階的に適用し、使い勝手を確かめながら他の画面へも広げていく予定です。

カスタムフィールドの表形式での一括編集

複数のエントリーのカスタムフィールドを、これまでは 1 件ずつ開いて編集する必要がありました。Ver. 3.3 では、表形式でまとめて確認・編集できる仕組み を目指します。大量のデータをまとめて更新したい場面での手間を大きく減らせるようになります。前述の「管理画面からのカスタムフィールド管理」で、フィールド定義を CMS 側に持つようになることで実現しやすくなる改善です。

カテゴリーの CSV インポート

たくさんのカテゴリーを 1 つずつ手作業で作成するのは大変な作業です。Ver. 3.3 では、CSV ファイルからカテゴリーを一括で登録できる機能 を追加し、初期構築やデータ移行の負担を軽くします。

その他の変更点

機能の廃止・非推奨や、動作環境の変更について予定しているものをお知らせいたします。

Ping 送信機能の廃止

現在ほとんど利用されていない、更新 Ping の送信機能を Ver. 3.3 で廃止します。セキュリティと保守性の観点からの整理となります。ご利用中の環境がある場合はご確認ください。

動作対象 PHP バージョンを 8.3 以降に変更

Ver. 3.3 では、動作対象の PHP バージョンを 8.3 以降 とします。

CMS を最新に保っていても、その土台となる PHP のバージョンが古いままだと、サイト全体のセキュリティとしては十分とはいえません。a-blog cms を安心して使い続けていただくために、CMS をアップデートしていくことで、土台の PHP も自然とサポートの続いているバージョンに保たれる——そんな仕組みを目指しています。その一環として、リリースの時点でセキュリティサポートが終了している PHP バージョンは、少しずつ動作対象から外していく方針としています。

Ver. 3.3 の正式リリースを予定している 2027 年初頭の時点では、PHP 8.2 以前がサポート終了(EOL)を迎えるため、Ver. 3.3 では PHP 8.3 以降を対象とします。お使いの環境の PHP バージョンをあらかじめご確認いただき、必要に応じてアップグレードをご検討ください。

直近の Ver. 3.2 で予定している改善

大きな機能追加を含む Ver. 3.3 の前に、直近の Ver. 3.2 系のアップデートでも、いくつかの機能追加・改善を予定しています。こちらはより早い時期にお届けする予定です。

  • ブロックエディターの強化:複数ブロックをまとめて背景色や余白などのスタイルを適用できるグループブロック、任意の HTML を記述できる HTML ブロック、YouTube や X などの URL を貼るだけで埋め込める埋め込みブロック(oEmbed 対応)を追加します。

  • 管理画面の使い勝手向上:ブログ・カテゴリー・ユーザーの作成後に、そのまま作成したデータの編集画面へ遷移するように改善します。あわせて、エントリー管理画面にタグ・サブカテゴリーでの絞り込みを追加します。

  • コンテンツ移行の改善:プロフェッショナル版以上の CSV インポートで、メディアを URL から取り込めるようにします。

  • PHP 8.5 への対応:最新の PHP バージョンでも安心してお使いいただけるようにします。

  • 公式 Agent Skills の配布:テーマ制作やプラグイン開発に役立つ公式 Agent Skills を配布します。

これらの詳細についても、あらためてご案内できればと思います。

リリース時期

Ver. 3.3 は、2026 年 11 月にアルファ版(先行してお試しいただける版)をご用意し、2027 年 2 月から 3 月ごろの正式リリース を目指して開発を進めています。正式リリースまでの間は安定化に注力する期間を設ける予定です。スケジュールや搭載機能は開発の進捗によって前後する可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

まとめ

Ver. 3.3 は、REST API による外部・AI 連携と、カスタムフィールドをはじめとしたコンテンツ管理の強化を軸に、a-blog cms を「これからの使われ方」に対応させていくバージョンです。そして Ver. 3.3 でコンテンツ管理と連携の土台を整えたうえで、この先はエントリー編集画面の刷新や、ワークフロー・リビジョン・など、よりお客様のコンテンツ管理を支えるための機能追加を考えております。

ユーザーの皆様に喜んでいただける CMS を目指して企画・開発を続けてまいりますので、楽しみに待っていただけると幸いです。

ご意見・ご要望は Discord コミュニティ公式 X(旧 Twitter) からお気軽にご連絡ください!

引き続き a-blog cms をよろしくお願いいたします!

同じタグ付けがされている記事