キャッシュ機能の改善 & Webhook機能の改善 - Ver. 3.1.0 リリース情報


この記事では、2023年09月14日にリリースされた「Ver. 3.1.0」の「キャッシュ機能」「Webhook機能」の改善点について紹介しています。

新機能・改善点一覧

  • CMS-6480 キャッシュドライバーにデータベースを追加しデフォルトドライバーをデータベースに変更
  • CMS-6448 webhook に「ユーザー」タイプを追加

CMS-6480 キャッシュドライバーにデータベースを追加しデフォルトドライバーをデータベースに変更

「Ver. 3.0.0」で、キャッシュ機能が大幅にアップデートされ、複数のキャッシュドライバーから、環境に合わせて好きなキャッシュ方法を選択できるようになりました。

Ver. 3.0 にあったキャッシュドライバー

  • file: ファイル キャッシュドライバー
  • php: PHPファイル キャッシュドライバー
  • memory: メモリー キャッシュドライバー
  • apcu: APCuキャッシュドライバー
  • redis: Redis キャッシュドライバー

「Ver. 3.1.0」では、上記のドライバーに加え、「データベース」キャッシュドライバーを追加いたしました。このドライバーを選択すると、キャッシュをデータベースに保存するようになります。

追加意図

レンタルサーバー環境だと「APCu」や「Redis」のキャッシュドライバーが利用できない事が多く、デフォルトでもある「file」キャッシュドライバーを利用されている方も多いと思います。 ただディスクアクセスが遅い環境だと、キャッシュのパフォーマンスがあまり出ないため、今回メモリ上に乗るためアクセス速度が基本的には速い「データベース」を追加いたしました。

またもう1つの理由として、データベースキャッシュを利用することにより、複数台構成のときに、同じキャッシュを利用できる為になります。いままでは複数台構成でキャッシュを統一するには「Redis」を利用するしかなかったのですが、少し導入ハードルが高く設定しずらい状況でした。

各キャッシュのデフォルト値

今回「Ver. 3.1」で各キャッシュのキャッシュドライバーのデフォルト値を変更しています。基本的にはこのままで問題ありませんが、よりキャッシュのパフォーマンスをあげたい場合は、「Redis」や「APCu」をご検討ください。

変更前の Ver. 3.0 の設定値

テンプレートキャッシュ: file
フィールドキャッシュ: file
モジュールキャッシュ: file
一時キャッシュ: memory
コンフィグキャッシュ: file
ページキャッシュ: file

変更後の Ver. 3.1 の設定値

テンプレートキャッシュ: file
フィールドキャッシュ: database
モジュールキャッシュ: database
一時キャッシュ: memory
コンフィグキャッシュ: database
ページキャッシュ: database

キャッシュドライバーのマニュアルを見る

CMS-6448 webhook に「ユーザー」タイプを追加

今回、Webhookのタイプに「ユーザー」タイプを追加しました。これにより、会員サイトなどで新規会員登録された時や更新、退会時にフックをすることが出来るようになりました。


イベントの種類



イベント 説明
ユーザー作成 管理画面でユーザーを作成した時、発火します。
会員登録 管理画面で管理者がユーザー追加した時ではなく、会員登録機能で表から会員登録した場合に発火します。
ユーザー更新 ユーザー情報更新時に発火します。管理画面、会員機能による更新は関係ありません。
ユーザー削除 管理画面でユーザーを削除した時、発火します。
ユーザー退会 会員機能で、ユーザーが退会処理をした時、発火します。
ユーザーログイン 権限関係なく、ログイン・サインインしたとき、発火します。

ログとしてチャットツールに通知したり、外部のサービス(例えばCRMなど)とデータ連携したり、いろいろ出来る幅が広がると思います。ぜひご活用ください。

Webhookのマニュアルを見る

「キャッシュ機能」「Webhook機能」の改善紹介については以上になります。他 Ver. 3.1.0 の新機能・改善も多くありますので、ぜひご覧ください。

日々使いやすいシステムとなるよう改善を勤めておりますので、皆様からの貴重なフィードバック、お待ちしております。
今後とも a-blog cms のことをどうぞよろしくお願いいたします。

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