Ver. 2.11.38 リリースのお知らせ
この記事では、2021年6月1日にリリースした Ver.2.11.38 の改善・修正内容について紹介いたします。
現在お困りの問題に該当する項目がありましたら、お早めにバージョンアップのご検討をお願いいたします。
Ver. 2.11.38のリリースノート
- CMS-5654 php7.4環境だとUser_Searchモジュールでphpエラーが出てしまう問題を修正
- CMS-5656 メディアファイルのダウンロードリンクが、常時SSL時に組み込みJSによって、httpのリンクに書き変わってしまう問題を修正
- CMS-5657 組み込みJSのhttpsリンク書き換え機能(linkHttpsDisablerMark)をデフォルトオフに変更
- CMS-5658 キャッシュ削除のSQLをチューニング
- CMS-5659 Entry_Bodyのnewブロックの変数表、スニペットを修正 new:touch -> new(new:touchも利用できます)
- CMS-5660 組み込みJSのmodal-videoの閉じるボタンのスタイルを調整
- CMS-5655 csvインポートでcsvファイル以外をアップロードした場合に固まってしまう問題を修正
- CMS-5661 Tag_FilterにTag_Cloudと同様の「しきい値」を設定できるように修正
- CMS-5664 Tag_Cloud, Tag_Filter モジュールを カテゴリー情報で絞り込めるように改修
CMS-5657 組み込みJSのhttpsリンク書き換え機能(linkHttpsDisablerMark)をデフォルトオフに変更
https://developer.a-blogcms.jp/document/reference/builtinjs/#linkHttps の組み込みJSをデフォルトOFFにしました。これは常時SSLがあたりまえになり、httpsとhttpを混合する必要はなくなったためになります。
CMS-5661 Tag_FilterにTag_Cloudと同様の「しきい値」を設定できるように修正
Tag_Cloud同様、「しきい値」を設定できるようにして、数が少ないタグは出ないようにできるようにしました。
CMS-5664 Tag_Cloud, Tag_Filter モジュールを カテゴリー情報で絞り込めるように改修
Tag_Cloud, Tag_Filter モジュールで、タグがついているエントリーのカテゴリーによって、絞り込みができるようになりました。
最後に
この度はご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございませんでした。該当する問題がありましたら、お早めにバージョンアップのご検討をお願いいたします。 また、迅速にご報告いただいたユーザーの皆さま、誠にありがとうございました。
今後もご報告いただいた内容に対して真摯に受け止め修正と改善を行ってまいりますので、引き続き気づいた点がありましたらフィードバックいただけると幸いです。
Ver. 2.7.x 系の非公開ブログで不具合が見つかりました
Ver. 2.7.x で非公開ブログでキャッシュを利用時に、403ではなく200ステータスコードで、テンプレートが見えてしまう問題を確認しました。(カテゴリー、エントリーなどは表示されません)
対象
- Ver. 2.7.0 〜 Ver. 2.7.15
対応方法
/private/config.system.yaml に以下コードを追記してください。
cache_publish_fail_continue: off
この度はご迷惑をお掛けしてしまい大変申し訳ございません。 ご対応お願いいたします。
校正オプションsubstringを新規作成し、PDFのサムネイル画像にresizeImgの校正オプションを適用する方法
この記事では、先日メールサポートで質問をいただいたメディアに登録したPDFのサムネイル画像にresizeImgの校正オプションを適用する方法についてご紹介します。
PDFのサムネイル画像をカスタムフィールドで表示するためには、{hoge@thumbnail}
のような変数を使いますが、resizeImgの校正オプションは/media/001/xxxx.jpgではなく、/001/xxxx.jpgのように/media/を含まないパスでしか扱えない仕組みとなっております。
そこで、PDFのサムネイル画像を表示する{hoge@thumbnail}
(出力結果:/media/001/xxxx.jpg)でもresizeImgを使用する方法を本記事でご紹介します。
substring 校正オプションを新しく追加して、適用する
「/media」を削除する校正オプションを追加する校正オプションを追加し、適用しましょう。
まず、config.server.phpのHOOK_ENABLE
の項目を1
にします。
そして、 /extension/acms/Corrector.php を開き、class Corrector { ... }
の部分に以下を記述してください。
public function substring($txt, $args = array()) { $start = isset($args[0]) ? $args[0] : 0; $length = isset($args[1]) ? $args[1] : false; if ($length === false) { return substr($txt, $start); } return substr($txt, $start, $length); }
校正オプションの拡張についての詳しい説明は下記のドキュメントをご覧ください。
{hoge@thumbnail}
を表示したいHTMLのテンプレートを開き、 以下のように記述します。
<img src="%{MEDIA_ARCHIVES_DIR}{hoge@thumbnail}[substring(6)|resizeImg(300)]" alt="{hoge@alt}" />
[substring(6)]
という校正オプションは、冒頭から6文字目までを削除します。今回の場合は、校正オプション適用前は「/media/001/xxxx.jpg」と出力されてしまうので、適用後は「/001/xxxx.jpg」のみを表示できるようになります。
さらにパイプ(|
)でresizeImgを繋げることで、{hoge@thumbnail}
に2つの校正オプションを適用しています。
最後に
split
の校正オプションもとても便利ではありますが、たとえば、「3つ目の/から4つめの/までの値を取り除く」という指定になってしまうので、今回のような問題の場合は記述が冗長になってしまいます。冒頭の何文字目かを削除したいという場合は今回のsubstring校正オプションを追加し、ご使用いただくのがHTMLファイルの記述ががシンプルになり、便利かと思います。
今回はPDFのサムネイル画像にresizeImgを適用する方法を一例としてご紹介しましたが、他の手段においてもご活用いただけると幸いです。