さくらのレンタルサーバー に「簡単セットアップ」を利用してインストールする 2021年版
a-blog cms を さくらのレンタルサーバー に、a-blog cms 標準パッケージからのインストーラーではなく「さくらのレンタルサーバー専用の簡単セットアップ」を利用して設置する方法をご説明します。
以下の手順で a-blog cms のインストール画面が表示されます。
- 簡単セットアップをダウンロードする
- さくらのレンタルサーバー コントロールパネルにログインする
- コントロールパネルより MySQL の設定を行う
- コントロールパネルより PHP の設定を行う
- 簡単セットアップをアップロードし実行する
- php.ini ファイルの再設定をする
- a-blog cms をインストールする
では、順番に説明をしていきます。
1. 簡単セットアップをダウンロードする
a-blog cms デベロッパーサイトのダウンロードの下の方にある「簡単セットアップ」の一覧から「さくらインターネット レンタルサーバー版」がダウンロードできますが、以下のリンクからもダウンロードできますので、まずはファイルをダウンロードください。
- 簡単セットアップ さくらインターネット レンタルサーバ版 ( 4KB )
ダウンロードすると、sakura.zip というファイルがされます。解凍すると setup.php と readme.txt の2つのファイル生成されます。
2. さくらのレンタルサーバー コントロールパネルにログインする
コントロールパネルからは、MySQL の設定と PHP の設定を行います。さくらのレンタルサーバー は、コントロールパネルが新しくなり、古いコントロールパネルは 2021年2月に提供を終了するそうですので、今回は新しい画面で紹介していきます。以下のリンクからログインします。
3. コントロールパネルより MySQL の設定を行う
サーバコントロールパネル ホーム の真ん中に(データベース)というボタンがありますのでクリックしてください。もしくは、サイドのメニュー「Webサイト/データ > データベース」でも同様の画面が表示されます。
さくらのレンタルサーバーでは、初期段階ではデータベースは用意されておりませんので(新規追加)ボタンからデータベースを作成します。
設定項目としては以下のようになっており、データベースユーザ名はコントロールパネルのログインIDと共通で決まっています。今回は appleple という ID だった場合で例に説明を書いていきます。データベース名は ユーザーID + アンダーバー + 自由な名前で設定します。今回は appleple_ablogcms としておきます。
パスワードは2回同じものを設定し、文字コードは、utf8bm4 を選択しておくとスマホで入力したUFT8絵文字が利用可能になります。UFT8絵文字の利用は インストール前の段階で config.server.php の設定を書き換えてからインストールする必要があります ので注意が必要です。この段階では設定できませんので 7. で説明しています。
データベース バージョン | 5.7 |
データベース名 | appleple_ablogcms |
データベースユーザ名 | appleple (固定) |
データベース 接続用パスワード | ***** |
データベース 接続用パスワード再入力 | ***** |
データベース 文字コード | UTF-8 (utf8bm4) または UTF-8 (utf8) を選択 |
(作成する)ボタンをクリックすると以下のようにデータベースが作成されます。

(phpMyAdminログイン)ボタンをクリックするとデータベースをデータを確認したりインポートやエクスポートもできますので、何かの際にはご利用ください。a-blog cms のインストール時に以下の情報が必要になりますのでメモっておきます。
データベース サーバー名 | mysql57.appleple.sakurane.jp |
(mysql@@@.db.sakura.ne.jp) | |
データベース名 | appleple_ablogcms |
データベースユーザ名 | appleple |
データベース 接続用パスワード | ***** |
4. コントロールパネルより PHP の設定を行う
この新しいコントロールパネルで PHP の設定は「スクリプト設定 > 言語バージョン設定」を開きます。
現在設定されている PHP のバージョンの確認だけしておきます。 a-blog cms は PHP のバージョンによって別のパッケージを利用する必要があり 5.3 - 5.5 / 5.6 - 7.0 / 7.1 - 7.4 の3つに分かれています。これから新規にインストールするのであれば、最新版 PHP 7.4 を選んでおきましょう。
5. 簡単セットアップをアップロードし実行する
- でダウンロードしたファイルを解凍し、実際に利用するサーバーに setup.php ファイルのみアップロードします。
さくらのレンタルサーバー の場合には、www が、Webの領域になりますので、このディレクトリか、その中にディレクトリを作ってアップロードください。

http://appleple.sakura.ne.jp/setup.php のように、契約されたドメインのアップロードした setup.php にアクセスすると、「簡単セットアップ」のプログラムが実行され以下の処理が行われます。
- 利用されるPHPのバージョンに合わせた a-blog cms のパッケージを直接ダウンロード
- ダウンロードしたファイルを解凍し設置先に移動
- サーバーにあわせた ionCube Loader を直接ダウンロード
- ダウンロードしたファイルを解凍
- ionCube Loader 等を利用する設定を php.ini に設定
- .htaccess を有効にし、サーバーにあわせた設定
- ダウンロードした圧縮ファイル等の削除
しばらくすると、以下のような画面がブラウザ上に表示されます。
Site error: the ionCube PHP Loader needs to be installed. This is a widely used PHP extension for running ionCube protected PHP code, website security and malware blocking. Please visit get-loader.ioncube.com for install assistance.
Google 翻訳で訳してみると、意外と分かる文章になりました。
サイトエラー:ionCube PHPローダーをインストールする必要があります。 これは、ionCubeで保護されたPHPコード、ウェブサイトのセキュリティ、マルウェアのブロックを実行するために広く使用されているPHP拡張機能です。 インストールについては、get-loader.ioncube.comにアクセスしてください。
これは a-blog cms の動作に必要な ionCube Loader が利用できる設定になっていない状況であることが確認できました。これを改善するためには php.ini ファイルを設定する必要があります。
6. php.ini ファイルの再設定をする
再度、コントロールパネルにアクセスします。
サイドのメニュー「スクリプト設定 > php.ini設定」にアクセスすると、5. の簡単セットアップ が事前に必要な php.ini の設定を書いてくれてあることが確認できます。ですから、ここでは(保存する)ボタンをクリックします。
date.timezone = 'Asia/Tokyo' zend_extension = "/home/appleple/www/ioncube/ioncube_loader_fre_7.4.so"
これで、5. の時にインストール画面が出てこなかった部分が改善されインストールの準備が整うことになります。しかし、ここでインストールせずに、一旦次の設定を行ってください。
7. a-blog cms をインストールする
MySQL を作成時に、データベースの文字コードを UTF-8(utf8mb4) に設定した場合には、インストール前に config.server.php に以下の設定を行ってください。
FTP で config.server.php をダウンロードし 13行目の
define('DB_CONNECTION_CHARSET', null);
を
define('DB_CONNECTION_CHARSET', 'utf8mb4');
のように修正して、再度アップロードします。
最後に http://appleple.sakura.ne.jp/test/ のようなインストールしたディレクトリにアクセスすることで、a-blog cms のインストール画面が表示されます。あとは、画面に表示された項目を設定していくことでインストールが完了になります。
