監査ログ

目次

監査ログの確認

Ver. 3.1.0 から CMSで操作された内容や、CMSで発生したエラーがログとして残り管理画面から確認できるようになりました。 操作した人や、URL、HTTPヘッダーや、送信内容などログ毎に細かく情報が取れますので、何か問題が起きた時の調査に役立ちます。

操作ログはプロフェッショナルライセンス以上になりますが、何かしらエラーが起きた場合のログは、スタンダード版でも確認できるようになっております。

閲覧画面

管理者ルートブログの管理ページにある左側メニューの「監査ログ」から監査ログの閲覧ができます。

監査ログ画面では、ログの一覧が確認でき、ユーザーや期間、ログレベルで絞り込みが行えるようになっています。


監査ログ画面

監査ログ画面


詳細な情報を確認したい場合は、確認したいログの「詳細」ボタンを押すことで確認できます。 この画面では様々な情報が確認でき、右上の「クリップボードにコピー」ボタンを押すことで「JSONデータ」としてコピーすることができます。サポートを受ける際にも非常に有効な手段ですので、ぜひご利用ください。


ログの詳細情報

ログの詳細情報


ログレベル

ログのレベルは全部で以下のものがあります。「INFO(情報)」については、プロフェッショナルライセンス以上でのみ記録されるようになります。ユーザーの操作履歴を残したい場合は、プロフェッショナルライセンス以上をご検討ください。



ログレベル 説明 スタンダード プロ以上
DEBUG(デバッグ) デバッグ情報
INFO(情報) エラーではない正常の操作を記憶します
NOTICE(注意) 特にプログラムを修正する必要はないが、不正操作・不正アクセス(CSRFチェック、アカウントロック時)など
WARNING(警告) 潜在的な問題。不具合や環境に問題がある可能性があるエラーなど
ERROR(エラー) データが壊れているなど、不具合や環境に問題がある可能性があるエラー。処理が継続できない場合など
CRITICAL(重大) 一部機能が使用不能・表示不能になったなどの、ある程度影響範囲が大きいエラーが起きた場合など
ALERT(警報) データベースに接続できないなど、サイトが表示できない状態で緊急で対応が必要な場合など
EMERGENCY(緊急) サイトが表示できない状態。基本的には使用していません。

通知機能とファイルへの保存

エラーが発生した際、問題にすぐに気がつけるように監査ログ機能には通知機能がついており、設定したログレベル以上のログが発生すると、メールで通知してくれます。 また、データベースにログは保存しているのですが、ファイルにも書き出すことが出来るようになっております。

設定方法

a-blog cms設置ディレクトリにある「.envファイル」で設定を行います。

# エラー通知
ALERT_EMAIL_FROM=info@example.com # エラー通知メールの送信元
ALERT_EMAIL_TO= # エラー通知メールの送信先。空の場合「UID」が一番小さい管理者アカウントのメールアドレスに送信します。
ALERT_EMAIL_BCC= # カンマ区切りで指定
ALERT_REPORTING_LEVEL=WARNING # エラー通知をする最低ログレベルを設定します。(DEBUG|INFO|NOTICE|WARNING|ERROR|CRITICAL|ALERT)

# ロガー
LOGGER_ROTATING_MAX_FILES=60 # ログローテーションの日数を設定します。
LOGGER_MODE=development # (development|production) productionに設定すると、ライセンス切れやデバッグモード時なども、ログとして残します


設定項目 説明 デフォルト値
ALERT_EMAIL_FROM エラー通知メールの送信元 info@example.com
ALERT_EMAIL_TO エラー通知メールの送信先。空の場合「UID」が一番小さい管理者アカウントのメールアドレスに送信します
ALERT_EMAIL_BCC エラー通知メールのBCC
ALERT_REPORTING_LEVEL エラー通知をする最低ログレベルを設定します WARNING
LOGGER_ROTATING_MAX_FILES ログローテーションの日数を設定します 60
LOGGER_MODE productionに設定すると、ライセンス切れやデバッグモード時なども、ログとして残します development

モード

LOGGER_MODEはデフォルトだと「development」になっています。この状態だと、ライセンスに問題があった場合などログが残らず通知もしてくれないので、本番環境では必ず「production」に設定しましょう。

また本番環境での「LOGGER_MODE」の変更し忘れを防止するため、「development」に設定されている時はダッシュボードと監査ログページに以下の表示がされるようになっています。


ダッシュボード

ダッシュボード


監査ログページ

監査ログページ


ファイルへの保存

デフォルトで、ログはデータベースに書き出されますが、ファイルに書き出すことも可能です。ログの書き出し先は「config.server.php」で設定します。

ファイルに書き出されるログは「NOTICE」以上のログになります。

例えば、ドキュメントルートの一階層上の「logs」ディレクトリに「acms.log」という名前で保存する場合は、以下のように指定します。

define('ERROR_LOG_FILE', '../logs/acms.log');

ログファイルは、1日に1ファイル作成され、ログローテーション日数に指定されたファイル数作成されます。 ログローテーション日数を超えた場合は、古いファイルが削除され新しいファイルが作成されます。

LOGGER_ROTATING_MAX_FILES=60 # ログローテーションの日数を設定します。

以下は、ファイル名を「acms.log」とした場合のログファイル作成例になります。

acms-2023-09-28.log
acms-2023-09-29.log
acms-2023-09-30.log
acms-2023-10-01.log
acms-2023-10-02.log
...

開発者向け

専用モジュールやHookなどを使用して、PHPをカスタマイズしている方もいると思います。 そんな方には、以下の方法を使うことで自分のプログラムにログを追加できるようになります。

基本的な使い方

  • 保存したいログレベルのメソッドを呼び出す
  • 第1引数: メッセージ文字列
  • 第2引数: 保存したい情報(連想配列)
AcmsLogger::[ログレベル](string $message, array $info);

// 例
AcmsLogger::info('xxxを作成しました', [
  'hoge' => 'abc',
  'hoge2' => 200,
]);

use して使う場合

use Acms\Services\Facades\Logger;

Logger::info('xxxx');

コード例

メッセージだけ指定

\AcmsLogger::critical('重大な問題により動作を停止しました');

例外をログとして残す

「Common::exceptionArray()」を第2引数に指定すると、例外の詳細な情報を渡してくれます。

try {
...
} catch ( \Exception $e ) {
    \AcmsLogger::warning($e->getMessage(), \Common::exceptionArray($e));
}

このログは通常のログと同じように表示や通知などに利用できますので、PHPでカスタマイズを行っている方はぜひお試しください。