a-blog cms 公式テーマ「site2019」のXDファイルの配布を開始


a-blog cms 公式テーマ「site2019」のXDファイルがダウンロードできるようになりました。

使用用途について

site2019.xdはa-blog cms サンプルサイト内の「会社概要」「製品情報」などの計13ページ分のテンプレートを含んだXDファイルです。今回バージョンからスマホ用のアートボードが追加され、XD上で計26枚分のデザインを自由にカスタマイズできるようになりました。

公式テーマ「site2019」をベースにしてサイトを制作する際に、主に次のような用途でご利用いただけます。

  • カスタマイズのシミュレーション
  • サイトパーツのパターン作成
  • デザインコンポーネントの管理
  • プロトタイプの共有

ファイルの仕様について

ファイル内では、site2019のサイトパーツをコンポーネントとして登録し、使用しているモジュールIDやインクルードファイルについてコメントでまとめています。



さらに各コンポーネントごとに管理しやすくするため、ファイル内のマスターコンポーネントのみをまとめた「マスターコンポーネント一覧」というアートボードを用意しました。



特に多くの役職が携わる制作プロジェクトでは、デザインスタイルとテンプレート情報を一括して管理することで、作業工程に一貫性が生まれます。デザイナーの方だけでなく、ディレクターの方やエンジニアの方も、情報を共有をする資料の1つとして是非ご活用ください。

ダウンロードページへ

ついに2020年版のテーマがリリースされました!


7月30日に2020年版公式テーマをリリースいたしました。

2019年版よりすこしだけ変更を行なっています。本記事ではリリースしたテーマの主な点に絞ってご紹介します。

Site2020テーマ


トップページを1カラムに

最近のa-blog cmsを使用されているサイトの多くでは、トップページが1カラムになっており、Site2020テーマよりトップページが1カラムになりました。

インストール時によりカスタマイズが少なく、そのまま違和感なく使っていただけるように見直しました。

  • キービジュアルが固定に、導線ページへ移動できるボタンを設置
  • 3項目入力できるカスタムフィールド グループを設置
  • 1件表示するEntry_Bodyを設置
  • 製品情報を全件表示
  • スクロール時にアニメーションを追加

重要なお知らせメッセージを追加

重要なお知らせメッセージを追加しました。お知らせのブログのカスタムフィールド に設定することで、トップページから該当のお知らせ記事を固定して表示できます。




そのほかSite2020テーマで行われている修正

  • レイアウトモジュールを2カラムに
  • フォームにチェックボックスとラジオボタンのサンプルを用意
  • スマホメニューで子階層メニューを表示できるように
  • 編集モーダルのインクルードファイル追加

Blog2020テーマ


一覧表示のデフォルトをサムネイル表示に変更

一覧表示のデフォルトをサムネイル表示に変更しました。

以前のメディアレイアウトのスタイルも用意されており、テンプレートファイルに記述されているclass属性を変更することでレイアウト変更ができます。


AMPテンプレートの用意

また、詳細ページではAMP対応も行なっています。AMP対応に関する知識やカスタマイズ点については別途記事でまとめているのでこちらをご覧ください。


そのほか

  • BootstrapのバージョンをVer.4.5.0へアップデート
  • lp2020テーマのインポートデータを開発ブログで配布していたのをメンテナンスメニューに移動に
  • lp2020テーマの余白、フォントサイズ、文言、イメージなど微調整
  • 全テーマのサイドエリアのバナーモジュールのイメージを変更
  • 全テーマのフォームIDにバリデートの設定
  • 全テーマでDMARCポリシー対策
  • 全テーマの古いIE対策の条件付きコメントの記述を削除
  • 全テーマでrobots.htmlに日付の一覧ページの設定も追加

acms.css

a-blog cms のパッケージに含まれているCSSフレームワークでもあるacms.cssでは、ユニットに関するSCSSファイルに変更を加えています。

見た目に関わる変更は含んでいませんが、余白などのユニットに関するスタイルをより管理しやすいようにCSS設計を見直しました。

この変更により、_unit.scssは602行から319行に行数が減っています。

Site系テーマの余白の管理

また、Site2020、Beginner2020テーマでは、/scss/site.scssの各SCSSファイルを集約しているファイルにはsystemフォルダの_unit.scssを読み込むことにより、テーマの_variable.scssの$unit-gutterという変数の値を変更するだけでユニット内の余白を一括で変更できるようになりました(Bootstrapテーマでは2019年版から対応済み)。

/themes/site202/scss/site.scss ファイルから抜粋

@import "../../system/scss/unit.scss";
@import "entry";

/themes/site2020/scss/_variables.scss ファイルから抜粋

// ------------------------------
// エントリー
// ------------------------------
$unit-gutter                       : $grid-space;
$entry-margin-bottom               : 25px;

Begiiner2020とSite2020テーマの$unit-gutter には、デフォルトではacms-col-のグリッドシステム と同じ余白である$grid-spaceが設定されています。

最後に

2020年版テーマの主な変更は以上となります。

フィードバックやご意見ありましたらお問い合わせフォームよりお待ちしております。

それでは、これからも安全なシステムとなるよう日々改善を行っていきますので、今後ともa-blog cmsのことをよろしくお願いいたします。

Ver.2.12から追加される新テーマ「UTSUWA」のβ版を配布します!


Ver.2.12から追加される新テーマ「UTSUWA」のβ版を配布いたします。

「UTSUWA」は今までの公式テーマと異なり、デザインの品質を保ち、運用しやすい構造を提供するテーマです。

今までの公式テーマは a-blog cms を学習していただくことに比重を置いていましたが、実際のユーザーの方々にヒアリングし、すぐに実務で使えるテーマを開発しています。


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テーマ「UTSUWA」配布用zipファイル

コンセプト

「リソースを割けないけど、デザインの品質は保証したい」そんな声から生まれたテーマがUTSUWAです。

UTSUWAが保証するデザインの品質はパーツ同士のビジュアル的な調和とコンテンツの拡張のしやすさにあります。テーマはWebサイトのコンテンツを入れていく「器」でしかないため、魅力的なサイトにするためにはサイトに合わせたコンテンツを拡張していくことが必要です。

Webサイト制作のビジュアル設計に関わるコストを抑え、豊富なユニットのスタイルでコンテンツをどんどん作成していくことが可能なスタートアップに最適なテーマです。

採用をコンバージョンにしたコーポレートサイトテーマ



サイトの構造としては、採用情報をメインのコンバージョンとしたコーポレートサイトです。

カテゴリー構造

求人に対して応募者が興味のある内容をデモデータにし、コンテンツに合わせてテンプレートを用意しています。

  • 採用情報
  • 企業情報
  • 事業紹介
  • お知らせ
  • スタッフブログ

そのほか、グローバルナビゲーションや、フッター付近には採用情報へ誘導するためのボタンが設置されています。

UTSUWAの特徴

全体的に1カラムレイアウトに合わせたフォントサイズを提供しており、ビジュアルを背景画像で大きく見せるカスタムフィールドやカスタムユニットを用意しています。

トップページ

パワーアップを予想し、トップページの背景は灰色とプライマリーカラーとアニメーションの3種類を用意。背景色が白の場合は連続してもいいように見出しは2種類、そして罫線のスタイルを用意しました。


トップページ


豊富なユニットの種類

運用者の方もどんどん更新してもらえるよう、企業情報と採用情報の一覧ページはエントリーを固定にし、ユニットで内容を編集できるようにしています。

UTSUWAでは、レイアウトがしやすい豊富な種類のユニットのスタイルを用意しています。


採用情報の一覧ページ


以下は本文と見出しの組み合わせです。



見出しがシンプルなものと下線のものと、装飾あり(h2のみ)の3種類用意しており、LiteEditorの設定では「単語区切り」と「ワンポイント」という設定を追加しています。

「単語区切り」を選ぶと、要素がdisplay:inline-blockになり、画面が可変した際に意図せぬ場所で改行してしまうのを防ぐことができます。

「ワンポイント」を選ぶと、たとえば見出しなどでは青文字の少しフォントサイズが小さめの表示になります。デフォルトでは青文字になりますが、CSSをカスタマイズすれば背景色などをつけて強調することができるかと思います。



リード分を灰色とプライマリーカラーの2種類と、注意文を灰色と赤色の2種類と、定義リストはシンプルなものとボックスタイプのものを用意しています。たとえば、ボックスタイプのものはよくある質問にお使いいただけます。

用意しているユニットグループ

  • 1カラム
  • 2カラム
  • 3カラム
  • 1カラム:狭(中央寄せ)
  • 背景色:グレイ
  • 背景色:グレイ(2カラム)
  • 背景色:グレイ(全幅)
  • 背景色:プライマリー
  • 背景色:プライマリー(2カラム)
  • 背景色:プライマリー(全幅)
  • 枠付き
  • 枠付き(2カラム)
  • テキストの中央寄せ用

用意しているカスタムユニット

  • 罫線ユニット
  • 余白ユニット
  • メッセージユニット
  • 価格表

そのほかのカスタマイズ

ページタイトルが2種類



ページタイトルはシンプルなものと、背景画像付きのものを2種類用意しています。通常はシンプルなものが適用されますが、カテゴリーのカスタムフィールド で画像を指定するとお問い合わせページのような背景画像付きのページタイトルになります。

お問い合わせ前の文章と完了ページの文言はブラウザから変更できる

お問い合わせ前の文章と完了ページの文言はエントリーで作成しているので、ブラウザから変更可能です。



404ページによく検索されてるキーワードを設定できる

404ページによく検索されてるキーワードを設定できます。こちらはモジュールで管理されているのでブラウザから変更できます。ダッシュボードのショートカットに登録されています。



インストールする方法

インストール方法は下記の手順になります。

  1. zip ファイルを解凍する
  2. utsuwa_blog_export.zipを/storage/backup_blog/ディレクトリに設置する(backup_blogディレクトリがない場合は新しくフォルダを作成する)
  3. themesディレクトリに入っている「utsuwa」フォルダを設置先のthemesディレクトリに設置する
  4. インストールしたいブログの「ブログ管理」のページに移動し、「エクスポート・インポート」タブをクリックし、 「ブログのインポート」の項目で「utsuwa_blog_export.zip」を選択してインポートボタンをクリックします

※先日ブログのインポート機能に問題が見つかったため、利用の際はVer.2.11.27または12月24日以降に登録したablogcms.ioの環境でインポートをお願いいたします。


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テーマ「UTSUWA」配布用zipファイル

ご要望・不具合を見つけたら

もしご要望や、不具合を見つけた場合はダッシュボードにフィードバックのためのフォームを設置しておりますので、お気軽にご投稿いただけたら幸いです。



もっと詳しいことが知りたい方は

もっと詳しいことが知りたい場合は、 1月のzoom upにてお話しする予定ですので、ぜひご参加ください。

1月19日(火)15:00-16:30です(いつもと開催時刻が異なりますので、お気をつけください)。

それでは、UTSUWAテーマのご紹介は以上となります。 ご意見・ご感想をいただけると開発の励みとなりますので、ぜひフィードバックフォームやTwitterのハッシュタグ「#ablogcms」を使っていただけると幸いです。

GDPR(EUの一般データ保護規則)に対応したSiteテーマのカスタマイズ


この記事では、Ver.3.0以降のSiteテーマですでに実装されているCookieの取得と利用に同意するポップアップの使い方について紹介します。

GDPRとは?

GDPRとは、一般データ保護規則(General Data Protection Regulation)の略称です。2018年よりEU(ノルウェー・アイスランド・リヒテンシュタインを加えたEEA)にて施行されました。 明示的な合意のない個人情報の使用を禁止されており、欧州に在住している方の個人情報を取得するためにはウェブサイト訪問者の事前同意が必要です。
GDPRでは、以下のような項目が個人情報に含まれます。

  • 氏名
  • Eメールアドレス
  • 個人の画像・映像・音声
  • GPS・IPアドレス・Cookie識別子

GDPRが適用される対象

GDPRは、EU域内の事業者だけでなくEU域外の事業者にも適用されます。EU内の個人に商品やサービスを提供する場合、世界中のすべてのウェブサイト、会社及び組織に適用されます

Siteテーマでの利用について

この記事では、Siteテーマでは実装しているWebサイトで使用されるCookie識別子の同意及び利用に同意するための仕組みについて紹介します。

デフォルトはオフになっているので、必要であればこの記事を読んで機能をオンにしてください
機能をオンにすると、画面右下にCookieの取得と利用に同意するためのポップアップが表示されます。


画面右下にCookieの取得と利用に同意するためのポップアップが表示されているスクリーンショット

Siteテーマでポップアップを有効にしている様子


主な関連するファイル

  • /include/body-start.html
  • /include/body-start/cookie-consent.html
  • /src/scss/_cookieconsent.scss
  • /admin/blog/field-script.html

使用しているJavaScriptプラグイン

cookieconsentというプラグインを導入しています。


基本的な使い方

  1. 管理画面>ブログ管理の順にページを移動し、「EU購入者のためのデータ収集の有効化」を有効化する(有効化すると、/include/body-start.htmlに記述されている/include/body-start/cookie-consent.htmlが読み込まれます)
  2. クッキーを使用しているJavaScriptのscript要素に type="text/plain"data-cookiecategory="<category>" を追記してください(<category>にはcookie-consent.htmlのtoggleオブジェクトのvalueプロパティと同じ値を設定します)
  3. /include/body-start/cookie-consent.html に制御したいカテゴリーを toggle オブジェクトの value プロパティに追加します

※ Ver.3.0.5以前 に同梱のSiteテーマは、1の工程でさらに/include/body-start.htmlに記述されている/include/body-start/cookie-consent.htmlのコメントアウトを外す必要があります

製品情報のCookieの出しわけ機能に適用する

管理画面>ブログ管理の順にページを移動し、「EU購入者のためのデータ収集の有効化」を有効化してください。
有効化した時点で、製品情報ページで使用しているCookieによるコンテンツの出しわけ機能は閲覧者から同意を得てから実行されるようになります。
(※製品情報のCookieの出しわけのJavaScript自体は/include/head/js.htmlに記述されています)

GAに適用する

管理画面>ブログ管理のページで、Google Analyticsを設定します。

クッキーの同意ポップアップを使用する際は、Google Analytics のコードのscript要素に type="text/plain"data-cookiecategory="<category>" を追記してください( <category> にはcookie-consent.htmlの toggle オブジェクトの value プロパティと同じ値を設定します)。
通常であればJSにもカテゴリーの設定をしますが、cookie-consent.htmlでanalyticsカテゴリーが事前に設定されているので、以下のようにカスタムフィールドに設定します。

記述例)管理画面>ブログ管理のページで、Google Analyticsを設定する

<!-- Global site tag (gtag.js) - Google Analytics -->
<script type="text/plain" data-cookiecategory="analytics" async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=GA_MEASUREMENT_ID"></script>
<script type="text/plain" data-cookiecategory="analytics">
    window.dataLayer = window.dataLayer || [];
    function gtag(){window.dataLayer.push(arguments);}
    gtag('js', new Date());

    gtag('config', 'GA_MEASUREMENT_ID');
</script>

外観

vanilla-cookieconsentを使うと、下記のようなポップアップがページの右下部分に表示されます。



「選択する」リンクをクリックした後の画面


「パフォーマンスと分析のクッキー」のトグルをクリックした後の画面


その他いろいろな設定

スタイルを修正したい

デフォルトではは赤色がプライマリーカラーとなっていますが、CSS(またはSCSS)を調整することで変更可能です。
スタイルを修正したい場合には、site.cssまたは/src/scss/cookie-consent.scssを使って修正してください。

文言を修正したい

文言を修正する時は、/include/body-start/cookie-consent.htmlに書かれているJavaScriptの部分を修正します。
言語ごとのオブジェクトを増やせば多言語対応することも可能です。

訪問者がいつでも設定を変更できるようにする

GDPRの第7条で、同意の撤回は同意を与えるのと同じように、容易なものでなければならないとされています。
以下のボタンをページ内のどこかに設置すれば、いつでも訪問者が設定を変更できます。

<a href="javascript:void(0);" aria-label="View cookie settings" data-cc="c-settings">Cookie Settings</a>

規約を変更したので再度モーダルを表示したい

規約を変更した場合は、revision プロパティの値を変更することで、一度同意した訪問者に再度ポップアップを表示することが可能です。

cc.run({
  .. 省略 ..
  revision: 1,  // default: 0
});

その他詳しい設定について

その他の詳しい設定については公式ドキュメントをご覧ください。


最後に

記事で紹介した内容は a-blog cms zoom up 2022/02 でご紹介する予定です。
ご紹介する内容は実装面が中心になるため本記事とほぼ同じ内容になりますが、ご興味ある方はよければ a-blog cms zoom up のほうもご参加ください。


UTSUWA Ver.2.0 リリースのお知らせ


先日、UTSUWA Ver.2.0 をリリースしました!

ソースコードはGitHubにて、デザインファイルはFigma Communityにて配布しております。
最新バージョンは以下のリンク先のページよりダウンロードしてお試しください。

  • ソースコード:GitHub
  • デザインファイル:Figma

ぜひ、新しいバージョンをご活用いただけたら幸いです。

主な変更点は以下になります。

主な変更点

  • ソースコードとデザインファイルをパブリックに
  • カテゴリーリスト、タグ一覧、カレンダー、年間カレンダーの新規追加
  • 動的フォームのスタイリング
  • ドロップダウン(グローバルナビゲーションの階層化へ対応)
  • rem対応
  • Type Scaleの導入
  • 日本語書体はヒラギノとメイリオ、英数字書体はHelveticaとArialへ

今後アップデート予定

まだ実装されていませんが、今後予定しているアップデート内容です。

  • メインビジュアルの新規追加(予定)
  • メガナビゲーションメニューの新規追加(予定)
  • イベント情報の新規追加(予定)
  • 資料ダウンロードの新規追加(予定)

今回のアップデートで大きなポイントは、CMSのリリースサイクルと切り離されたことで今後はUTSUWA単体でアップデートをお届けできるようになった点です。
これにより、ユーザーの皆様に従来よりもより速く最新のUTSUWAテーマをご活用いただけるようになります。

本記事では、主な変更点について詳しくご紹介します。

ソースコードとデザインファイルをパブリックに



Ver.2.0からは、ソースコードとデザインファイルをWeb上で最新の状態を随時公開していく予定です。CMSのリリースサイクルから切り離され、UTSUWA単体でリリースしていくことが可能になりました。

今後は随時GitHubおよびFigmaにて公開していき、CMS本体にはマイナーバージョンアップ時にその際に最新版のUTSUWAテーマが反映される予定です。

各ファイルの配布ページ

  • ソースコード:GitHub
  • デザインファイル:Figma

GitHubでできること

  • 最新版のUTSUWAテーマのソースコードとインポートデータをダウンロード
  • バージョンごとのパッケージのダウンロード

クローン(ダウンロード)方法

  1. acms-utsuwaにアクセスする
  2. ブランチのセレクトメニューをを「main」に設定されているのを確認する(設定されていなかったら「main」にする)(※)
  3. 「Code」メニューをクリックし、お好きなクローン方法を選ぶ

ブランチを「main」に設定し、「Code」メニューをクリックしている様子。HTTP、SSH、GitHub CLIからクローンする方法が選べる。そのほか、GitHub Desktopsで開く方法とzipファイルをダウンロードする方法が用意されている。

クローン(ダウンロード)方法


※mainブランチにて最終的にリリースしている状態を公開しております。developブランチまたはfeatureブランチは現在開発途中の環境となりますので、動作の保証をいたしかねます。基本的には、mainブランチをクローンされることをお勧めいたします。

バージョンごとのパッケージのダウンロード

過去のバージョンごとにパッケージをダウンロードしたい場合は、Releasesにまとめてありますので、こちらからご利用可能です。


acms-utsuwaのGitHubリポジトリのスクリーンショット。サイドカラムにReleasesというセクションが設置されている様子。

GitHubレポジトリのページ


Releasesのスクショ内では「+2 reeases」となっているテキストリンクをクリックすると、過去のバージョン一覧が表示されます。それぞれパッケージが配布されているので、過去バージョンを利用したい場合はご利用ください。

Releasesでは、合わせて簡単にアップデート内容を記載しておりますので、確認したい場合もReleasesをご覧ください。


acms-utsuwaのGitHubリポジトリのReleasesのスクリーンショット。 バージョン番号のあとにアップデート内容が記載されており、Assetsというメニューの中にzipファイルがダウンロードできるようになっている様子。

Releasesの一覧ページ


Figmaでできること

デザインカンプとしての再利用

UTSUWAテーマを開発時に使用したデザインカンプを公開しています。このデータを元に、UTSUWAテーマの再利用にご活用いただいたり、サイトの全体像を掴んでいただくことも可能です。


デザインカンプの一部のスクリーンショット。デスクトップサイズのアートボードの横にモバイル端末サイズのアートボードが並んでいる。

デザインカンプの一部


スタイルガイドの把握やロードマップの確認

Figmaのデザインファイルには、デザインカンプだけでなく、スタイルガイドや今後のロードマップを掲載しています。スタイルガイドはUTSUWAテーマを元にデザインを拡張したり把握するためにお使いいただいたり、ロードマップでは今後のアップデート予定をご確認いただけます。


Figmaファイル内のロードマップのスクリーンショット。対応予定と完了カテゴリーに別れて、カンバンボード形式で管理されている。

ロードマップ

Figmaファイル内のスタイルガイドのスクリーンショット。カラースケールが色ごとのカテゴリーに分かれて設定されている。

スタイルガイド内のカラースケールの設定


デザインファイルの利用方法

  1. Figmaにログインする(Figmaのアカウントがない場合は新規作成する)
  2. Figmaコミュニティの配布ページへ移動する
  3. 「Get a copy」ボタンで複製する

Figmaコミュニティの配布ページのスクリーンショット。画面上部に「Get a copy」ボタンがある様子。

Figma Communityに公開されているUTSUWAのページ


カテゴリーリスト、タグ一覧、カレンダー、年間カレンダーの新規追加


カレンダー、カテゴリーリスト、タグ一覧のスクリーンショット。

カレンダー、カテゴリーリスト、タグ一覧

年間カレンダーのスクリーンショット。

年間カレンダー

カテゴリーリスト、タグ一覧、カレンダー、年間カレンダーを新しく追加しました。それぞれ、お知らせまたはスタッフブログにてご利用いただけます。

動的フォームのスタイリング

採用上カテゴリーのウェブエンジニア職のエントリーで動的フォームを実装しています。旧バージョンでも問題なく動的フォームをご利用いただけますが、Ver.2.0からはUTSUWAテーマで用意しているスタイルが適用されます。


詳細ページ、確認ページ、完了ページのスクリーンショット。それぞれ、UTSUWAに適用されたスタイルがフォームに当たっている。

詳細ページ、確認ページ、完了ページ


希望職種のデータ引き継ぎ

フォームに入力欄を設定していませんが、エントリータイトルの情報が含まれるように、type属性のhiddenで希望職種の値をメールテンプレートまで引き継ぐカスタマイズを行っています。

フォーム前の見出しとメッセージの表示

フォーム前の見出しとメッセージの表示は、include/entry/body-recruit.htmlにて変更できるようになっています。

tplの有効化

動的フォームでは完了ページを表示するためにURLコンテキストにtplを使用しています。Ver. 2.11.25より仕様変更があり、tplはログアウト時にはデフォルトでは無効化される使用となっております(この仕様変更に関しては詳しくはVer. 2.11.25からのテンプレートの仕様変更についての記事をご覧ください)。

動的フォーム利用前には、private/config.system.yamlにあるallow_tpl_pathを有効にしてください。なお、ログインしている状態ではtplは有効化されているため問題なく完了ページまで移動することができますので、確認時はログアウトをしてからまたはシークレットウィンドウにてご確認ください。

記述例

allow_tpl_path: [recruit/thanks.html]

ドロップダウン(グローバルナビゲーションの階層化へ対応)


デスクトップのナビゲーションのスクリーンショット。事例紹介の項目に矢印が追加されており、その子階層のナビゲーション項目としてWeb制作事業とCMS実装/システム構築の項目が設定されている。

デスクトップのグローバルナビゲーション


以前からスマートフォンのナビゲーションは階層に対応しておりましたが、Ver.2.0からはデスクトップのナビゲーションも階層化に対応しました。これにより、スマートフォンとデスクトップのナビゲーションのモジュールIDが統一されました。

階層化する際のポイント

階層化する際は、ナビゲーションモジュールの設定にて、親要素の属性欄に.is-expandを忘れないように記述してください。このクラス属性があることによって適切なスタイルが適用されます。


ナビゲーションモジュールの設定画面のスクリーンショット。親要素の属性欄にis-expandが適用されている。

ナビゲーションモジュールの設定画面


rem対応

今回のバージョンから、remに対応しています。それに伴い、以下のサイズ感を見直しています。

  • 余白
  • コンテナー幅
  • ブレイクポイント幅

余白

余白は、基本8px基準で設計していますが、調整のため4pxを使用しているケースがあります。

コンテナー幅

  • 1120px
  • 928px
  • 736px


説明
1120px、928px 基本的に一覧ページで使用することを想定しています。
736px 詳細ページやフォームを利用するページで使用することを想定しています。文字数が多いと視線移動の距離が長くなり疲れてしまうので、文章量が多くなりそうなコンテンツで利用を推奨しています。基本の文字サイズが16pxなので、全幅で46文字入る計算です。

ブレイクポイント幅

  • 30rem(フォントサイズ16pxの時:480px)
  • 48rem(フォントサイズ16pxの時:768px)
  • 64rem(フォントサイズ16pxの時:1,024px)
  • 90rem(フォントサイズ16pxの時:1,440px)

基本的にはacms.cssの数値からずれないように設定していますが、rem対応を行なっています。そのためルートのフォントサイズが変わればブレイクポイントも変更されますのでその点はお気をつけください。

Type Scaleの導入

Ver.2.0からはType Scaleを導入して、見出しのサイズが一定の比率を保てるようにしています。



SCSSファイルの記述

変数には以下のように登録してあります。

_variables.scss

$font-size: 1rem;
$font-scale: 1.25;
$font-scales: (
  display-m: $font-size * $font-scale * $font-scale * $font-scale * $font-scale * $font-scale * $font-scale,
  display-s: $font-size * $font-scale * $font-scale * $font-scale * $font-scale * $font-scale,
  heading-l: $font-size * $font-scale * $font-scale * $font-scale * $font-scale,
  heading-m: $font-size * $font-scale * $font-scale * $font-scale,
  heading-s: $font-size * $font-scale * $font-scale,
  heading-ss: $font-size * $font-scale,
  body-m: $font-size,
  body-s: calc($font-size / $font-scale)
) !default;

Type Scaleを使用したくない場合は、font-scalesのmapを上書きして修正してください。

使い方

使い方は、以下のようにして記述します。

.sample-heading {
  font-size: map.get(global.$font-scales, heading-ss);
}

日本語書体はヒラギノとメイリオ、英数字書体はHelveticaとArialへ

Ver.2.0からは游ゴシック体からヒラギノとメイリオへ、さらに英数字はGoogle Fontsを使用していましたが、HelveticaとArialへ変更しました。

游ゴシック体は書体がかすれてしまうことがあり、対処法も世の中にはありますがその対処法もブラウザのアップデートの影響で効かなくなったことから万能な対応策とはいえなかったことと、Google FontsはCDNで呼び出すとGDPRへ抵触してしまう恐れがあったためデフォルトを現在の書体へ変更いたしました。

_variables.scss

$font-hiragino: "Helvetica Neue", arial, "Hiragino Kaku Gothic ProN", "Hiragino Sans", meiryo, sans-serif;
$font-yu-gothic: "Helvetica Neue", arial, yugothic,yu gothic, "Hiragino Kaku Gothic ProN", "Hiragino Sans",meiryo, sans-serif;
$font-meiryo: "Helvetica Neue", arial, meiryo, "Hiragino Kaku Gothic ProN", "Hiragino Sans",sans-serif;
$font-base: $font-hiragino;

従来のように游ゴシック体を使用したい場合は、_variables.scssの$font-baseを$font-yu-gothicへ変更していただければ、従来の設定を適用することが可能です。

参考記事

まとめ

今回はテーマ自体の成長としては微細ではありますが、GitHubやFigmaで随時進捗をユーザーの皆様と共有する仕組みを作ったり、テーマ自体で使用している単位の変更や、Type Scaleの導入など、設計の根本に関わってくるアップデートになりました。

今後のアップデートには、サイトの目標として設置されることも多い資料ダウンロードやイベントスケジュールのページの追加を予定していますので、アップデートを楽しみにお待ちいただけたら幸いです。

a-blog cms LIVE Vol.7

2022年10月11日(火)に開催するa-blog cms LIVE Vol.7 で本記事の内容を改めてお話しいたします。
実際に質問したい箇所などありましたらぜひリアルタイムで参加してご質問ください。

a-blog cms LIVE Vol.7 イベントページ

UTSUWAの最新版の配布ページ

本記事でご紹介したUTSUWAの最新版のご利用は、GitHubまたはFigmaからお願いいたします。

  • ソースコード:GitHub
  • デザインファイル:Figma

ご意見・ご要望は Slack コミュニティ公式ツイッター からお気軽にご連絡ください!
引き続き a-blog cms をよろしくお願いいたします。