Login モジュール
a-blog cms では、会員制サイトを作成するための読者登録機能が標準機能として搭載されています。また、SNSログインや2段階認証など、メールアドレス/ユーザーIDとパスワード以外でのログイン認証についても標準機能としてサポートされている他、パスワードポリシー設定などのセキュリティに関する設定も標準機能として提供されています。
主な機能としては以下のようなものがあげられます。
- メールアドレスとパスワードによるログイン認証
- SNSアカウントによるログイン認証
- 2段階認証
- ユーザー登録の外部申請(サイト閲覧者がアカウント登録をすることができる機能)
- メールアドレスの有効性チェック
- パスワード変更機能
- パスワードポリシー(パスワードのルール)の設定
Login モジュール
a-blog cms では、ログイン認証や、読者登録機能ついては、Login モジュールとして提供しております。ログイン認証や、パスワード変更、外部申請によるユーザー登録などは POST 操作になりますので、POSTモジュールとして提供されています。Login モジュールはログイン認証や、パスワード変更、外部申請によるユーザー登録などでPOSTモジュールを実行した結果を表示するためのモジュールになります。
Login モジュールで利用できるブロック
ブロック名 | 概要 |
---|---|
auth | https://a-blogcmsの設置場所/config.server.php で LOGIN_SEGMENT に指定した文字列/ のURLにアクセスした時に表示されるブロックです。メールアドレスとパスワードによるログインやSNSログインの認証フォームを表示します。 |
reset | Login_Remindモジュールで発行されたパスワード変更URLからアクセスした場合に表示されるブロックです。パスワード変更フォームを表示します。 |
tfa | メールアドレスとパスワードによるログイン認証時、2段階認証が有効になっている場合に表示されるブロックです。2段階認証コードを入力して2段階認証を行うフォームを表示します。 |
recovery | alt のURLコンテキストに recovery が指定されている場合に表示されるブロックです。2段階認証を無効にするフォームを表示します。 |
subscribe | alt のURLコンテキストに subscribe が指定されているかつ、コンフィグ > ログイン設定 > 読者登録機能の ユーザー登録の外部申請が有効になっている場合に表示されるブロックです。ユーザーを外部から登録するためのフォームを表示します。 |
remind | alt のURLコンテキストに remind が指定されている場合に表示されるブロックです。パスワード変更メールを送信するフォームを表示します。 |
<!-- BEGIN_MODULE Login --> <section> <form action="" method="post" class="h-adr js-validator"> <!-- BEGIN auth --> <!-- ログイン --> <!-- END auth --> <!-- BEGIN reset --> <!-- パスワード変更 --> <!-- END reset --> <!-- BEGIN subscribe --> <!-- 新規ユーザー登録 --> <!-- END subscribe --> <!-- BEGIN remind --> <!-- パスワード変更メールの送信 --> <!-- END remind --> <!-- BEGIN tfa --> <!-- 2段階認証 --> <!-- END tfa --> <!-- BEGIN recovery --> <!-- 2段階認証の無効化 --> <!-- END recovery --> </form> </section> <!-- END_MODULE Login -->
以下のブロックは、上記のブロックの中で使用することができるブロックです。
ブロック名 | 概要 |
---|---|
submit | GETによるアクセス(初回アクセス)や POSTモジュールの処理が失敗してエラーが発生した場合に表示されます。POSTモジュールの処理が成功した場合に非表示にしたいテンプレートに活用します。 |
sendMsg#before | GETによるアクセス(初回アクセス)の場合に表示されるブロックです。初回アクセス時のみ表示したいテンプレートで活用します。 |
sendMsg#after | POST によるアクセスかつ、POSTモジュールの処理が成功した場合に表示されるブロックです。POST モジュールの処理(パスワード変更やユーザー登録)が成功した場合に表示したいテンプレートに活用します。 |
subscribeLink | コンフィグ > ログイン設定 > 読者登録機能の ユーザー登録の外部申請が有効になっている場合に表示されるブロックです。読者登録機能が有効になっている場合のみ表示したいテンプレートに活用します。 |
<!-- BEGIN_MODULE Login --> <section> <form action="" method="post" class="h-adr js-validator"> <!-- BEGIN subscribe --> <!-- BEGIN sendMsg#before --> <p>登録いただくと指定されたメールアドレスに確認メールが送信されます。メールの内容に従って登録を完了してください。</p> <!-- END sendMsg#before --> <!-- BEGIN sendMsg#after --> <p class="acms-alert acms-alert-info alert">入力されたメールアドレス宛に、確認用メールを送信しました。</p> <!-- END sendMsg#after --> <!-- BEGIN submit --> <button type="submit" class="btn" name="ACMS_POST_Login_Subscribe">会員登録</button> <!-- END submit --> <!-- END subscribe --> </form> </section> <!-- END_MODULE Login -->
Login モジュールで利用できる変数
変数名 | 概要 |
---|---|
step | GETによるアクセス(初回アクセス)では 'step' 、POSTモジュール実行後かつ、POSTモジュールの処理が成功した場合は 'result' 、POSTモジュール実行後かつ、POSTモジュールの処理が失敗した場合は 'reapply' が表示されます。IFブロックと組み合わせて利用します。 |
trialTime | コンフィグ > ログイン設定 > セキュリティのアカウントロックで設定した、パスワード認証の再試行制限の時間(分) |
trialNumber | コンフィグ > ログイン設定 > セキュリティのアカウントロックで設定した、パスワード認証の再試行制限の回数 |
lockTime | コンフィグ > ログイン設定 > セキュリティのアカウントロック時間で設定したアカウントがロックされた場合の時間(分) |
passwordPolicyMessage | コンフィグ > ログイン設定 > パスワードポリシーで設定したメッセージ |
また、Form モジュール と同じく送信した値は変数として表示できます。また、バリデーターやコンバーターも Form モジュールと同じ形式で利用できます。
注意点として、Login 系の POST モジュールでは、プログラム側で強制的にバリデーションを設定しているため、テンプレートにバリデーターを設定していなくても、バリデータのエラーが表示されます。
例えば、Login_Auth モジュールでは、コンフィグ > ログイン設定 > アカウントロックで設定した、パスワード認証の再試行制限に引っかかった場合、mail
というフィールドの lock
というオプションでエラーが表示されます。
<p class="validator-result-{mail:validator#lock} acms-admin-alert acms-admin-alert-danger">{trialNumber}回ログインに失敗したため、アカウントがロックされました。{lockTime}分後にもう一度試してください。</p>
POSTモジュールで設定しているバリデーターはモジュールごとに異なるため、各種POSTモジュールのページを参照してください。
メールアドレス認証URLからアクセスした場合に利用できるブロック
コンフィグ > ログイン設定 > 読者登録機能で、メールアドレスの有効性確認が行われる設定になっている場合、Login_Subscribe モジュールでユーザー登録を行った場合、自動返信メールに記載されているメールアドレスの有効性認証のためのURLにアクセスして初めてユーザーがログインできるようになります。
Login モジュールでは、メールアドレスの有効性認証のためのURLからアクセスした場合に、ユーザーのメールアドレス認証が成功したかどうかの結果を表示するために以下のブロックが使用できるようになります。
ブロック名 | 概要 |
---|---|
subscribe.enableAccount | メールアドレスの有効性認証が成功した場合に表示されるブロックです。 |
subscribe.badRequest | メールアドレスの有効性認証のためのURLの形式が不正であるために、メールアドレスの有効性認証が失敗した場合に表示されるブロックです。 |
subscribe.expired | メールアドレスの有効性認証のためのURLの有効期限切れが原因で、メールアドレスの有効性認証が失敗した場合に表示されるブロックです。有効期限は コンフィグ > ログイン設定 > 読者登録機能の確認メールの有効時間で設定可能です。 |
subscribe.notFound | メールアドレスの有効性認証を行う対象となるユーザーが見つからなかったために、メールアドレスの有効性認証が失敗した場合に表示されるブロックです。既にメールアドレスの有効性を認証済みかユーザーが削除されている場合などに表示されます。 |
<!-- BEGIN subscribe.enableAccount --> <p class="acms-admin-alert acms-admin-alert-info">アカウントを有効化しました。メールアドレスとパスワードを入力してログインください。</p> <!-- END subscribe.enableAccount --> <!-- BEGIN subscribe.badRequest --> <p class="acms-admin-alert acms-admin-alert-danger">不正なアクセスです。</p> <!-- END subscribe.badRequest --> <!-- BEGIN subscribe.expired --> <p class="acms-admin-alert acms-admin-alert-danger">有効期限切れのURLです。再度申請ください。</p> <!-- END subscribe.expired --> <!-- BEGIN subscribe.notFound --> <p class="acms-admin-alert acms-admin-alert-danger">すでに有効済みか無効なURLです。</p> <!-- END subscribe.notFound -->
パスワード変更URLからアクセスした場合に利用できるブロック
Login_Remind モジュールで発行したパスワード変更URLにアクセスした場合に、そのアクセスが有効かどうかの検証を行っています。その検証結果を表示するために以下のブロックが使用できるようになります。
ブロック名 | 概要 |
---|---|
reset.success | 2段階認証有効時にパスワード変更を行った場合に表示されます。2段階認証が無効の場合は、パスワード変更後、ブログのトップページへリダイレクトされるため基本は利用しません。 |
reset.badRequest | パスワード変更URLの形式が不正であるために、パスワード変更URLの有効性検証が失敗した場合に表示されるブロックです。 |
reset.expired | パスワード変更URLの有効期限切れが原因で、パスワード変更URLの有効性検証が失敗した場合に表示されるブロックです。有効期限は コンフィグ > ログイン設定 > セキュリティのパスワード変更の有効時間で設定可能です。 |
reset.notFound | パスワード変更URLの有効性検証を行う対象となるユーザーが見つからなかったために、パスワード変更URLの有効性検証が失敗した場合に表示されるブロックです。既にパスワード変更URLの有効性を認証済みかユーザーが削除されている場合などに表示されます。 |
<!-- BEGIN reset.success --> <p class="acms-admin-alert acms-admin-alert-info">パスワードを変更しました。</p> <!-- END reset.success --> <!-- BEGIN reset.badRequest --> <p class="acms-admin-alert acms-admin-alert-danger">不正なアクセスです。</p> <!-- END reset.badRequest --> <!-- BEGIN reset.expired --> <p class="acms-admin-alert acms-admin-alert-danger">有効期限切れのURLです。再度申請ください。</p> <!-- END reset.expired --> <!-- BEGIN reset.notFound --> <p class="acms-admin-alert acms-admin-alert-danger">不正なアクセスです。</p> <!-- END reset.notFound -->